髙橋藍 MVPの活躍でモンツァを連勝に導く 【海外リーグ所属男女日本代表選手・3/7〜3/12】
- 女子日本代表
- 2024.03.13
MVPに選出される活躍を見せた髙橋藍【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
2023年度バレーボール男女日本代表で活躍し、クラブシーズンを海外リーグで戦う選手たちの活躍を振り返る。今回は3月7日(木)〜3月12日(火)に行われた試合結果をお届けする(日程はすべて現地)。
【動画】髙橋藍による驚異のショルダーポイントと題されたプレー動画
イタリア・セリエA、髙橋藍の所属するモンツァ(レギュラーシーズン5位)はルーベ(同4位)とのプレーオフ準々決勝第2戦を10日に迎えた。第1セットを奪われて迎えた第2セット、3-4の場面で髙橋が放ったスパイクが相手ブロックに跳ね返されると、そのまま空中にいる髙橋の右肩に当たり、相手コートにポトリと落ちて得点する珍しいプレーが飛び出す。次のプレーでも髙橋が得点し5-4と逆転に成功、その後も順調に得点を重ねてモンツァがセットを奪い返した。髙橋はマッチアップするシモーネ・アンザーニ(イタリア)、アディス・ラグムジア(トルコ)ら身長2mを超えるルーベのブロックをものともせずに得点を重ねていく。さらに髙橋は要所で託されたトスを硬軟織り交ぜた幅広い攻撃で得点につなげて引っ張ると、第3、第4セットも連取。3戦先勝のプレーオフで連勝し、準決勝進出に王手をかけた。1月後半の負傷後、途中出場が多かった髙橋は、この試合で久しぶりに全セット先発出場を果たすと存在感を見せつけ、この試合のMVPにも選出された。
第1戦に続き17得点をあげた石川祐希(左)【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
石川祐希と麻野堅斗(練習生のため試合には出場せず)のミラノ(レギュラーシーズン6位)はピアチェンツァ(同3位)とのプレーオフ準々決勝第2戦を10日に戦った。第1セット、4-5の場面で石川のライトからのスパイクで同点に追いつくと、6-5から石川がサービスエースを奪ってリードを広げた。その後、逆転されたミラノは再逆転に成功するが、23-22と追い上げられてタイムアウト。それでもタイムアウト明けに石川がスパイクを決めて突き放し、ミラノが第1セットを奪った。しかしミラノは第2セット以降、ピアチェンツァの強力なサーブやスパイクで主導権を奪われて3セットを連取され敗戦。通算成績1勝1敗のタイに戻された。石川はサーブでの3得点を含む17得点を記録。サービスエース本数、総得点どちらもチームトップの活躍だった。
石川真佑のフィレンツェは連敗を脱出【写真:Lega Pallavolo Serie A Femminile】
イタリア・セリエA女子、フィレンツェの石川真佑は9日に後半第11節キエーリ戦に全セットスタメン出場。チームは6連敗中と苦しい状況だったが、試合前時点で5位のキエーリ相手にストレートで勝利(フィレンツェは9位)。石川はサーブでの3得点を含む11得点、サーブレシーブ返球率は82%(Aパス返球率18%)を記録し、勝利に貢献した。
築城智の所属するドイツ・ブンデスリーガのベルリンは、9日にレギュラーシーズン最終節でデューレンと対戦し、ストレートで勝利。築城はリベロとして全セット出場し、守備を支えた。デューレンには野瀬将平が所属しているが、出場はなく直接対決とはならなかった。ベルリンはレギュラーシーズンを20勝2敗58ポイントの首位で終え、3月17日(日)からプレーオフ準々決勝第1戦(2戦先勝勝ち抜け)でカールスルーエと対戦する。
宮浦健人と甲斐優斗が所属するフランス・マルマラ スパイクリーグ(リーグA)のパリは、レギュラーシーズン第24節で首位を走るショーモンと9日に対戦。フルセットの末に惜敗し、連敗となった。宮浦は全セットスタメン出場で20得点(サーブ3得点、ブロック2得点含む)、甲斐は第2セット以降に途中出場し、1得点をあげた。パリは上位8チームが進むプレーオフ圏内の8位につけており、レギュラーシーズン残り2試合の結果が非常に重要となる。
ルーマニアA1リーグ、ディナモ・ブカレストの山本龍は、9日にレギュラーシーズン第21節ブラショフ戦で第2セットに途中出場した。試合は3-1で勝利し、現在12チーム中4位に位置している。
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ブラジル・スーパーリーグのマリンガに所属する松井珠己は、12日にレギュラーシーズン後半第9節でピニェイロス戦に出場。試合は2-3で惜しくも敗れ、現在8位(14チーム中)。
【海外リーグに所属する2023年度日本代表選手の個人成績まとめ3/7〜3/12】
【イタリア・セリエAプレーオフ結果一覧】
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