デフバレーボール女子日本代表が味の素NTCで合宿を実施
- 女子日本代表
- 2024.03.12
世界大会へ向けて、初めてNTCで合宿が行われた 【写真:Ⓒ椋尾 詩】
デフバレーボールの女子日本代表合宿が3月2日(土)、3日(日)に行われた。
デフバレーボールとは、デフ(耳がきこえない、きこえにくい)選手がプレーするバレーボールだ。2025年には、日本で初めてデフの国際総合スポーツ大会、デフリンピックが東京で開催されることが決定し、今、日本のデフスポーツ界が沸いている。
今回の日本代表合宿は、6月に沖縄で開催されるデフバレーボール世界選手権に向けた重要な合宿であり、初めて味の素ナショナルトレーニングセンター(東京)で行われた。女子日本代表チームの森田なつきマネージャーは、「トップ選手しか使えない施設で合宿を行うことで、彼女たちに代表としての自覚を持ってもらいたい」と語る。
狩野監督(右)と船崎恵視コーチ(左)は「6月のWCHは優勝が目標」と語る 【写真:Ⓒ椋尾 詩】
声でのコミュニケーションをとらない選手たちの練習は、静まり返った体育館にボールの音だけが響き渡る。元バレーボール女子日本代表の狩野美雪監督は、手話通訳を通じて指導を行っている。この日は、男性プレーヤーの高いブロックを使い、海外戦に備えた練習が行われた。狩野監督は、「選手たちの状態はそんなに悪くないと感じた。でも、まだまだ強化していかなければいけない。自分たちの立てた目標に対して、今は着実に力を上げていくことが重要」と強い決意をにじませた。
国際大会に挑むデフバレーボール女子日本代表メンバーは、3月中に発表される予定だ。