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春高2025

現役高校生がプレーしたVリーグ 近畿クラブでデビューした大阪の3選手が意気込み

  • V男子
  • 2024.03.27

 バレーボールのVリーグは各カテゴリーで2023-24シーズンが終了し、DIVISION1 MENが最終順位決定戦(5位、3位、優勝)とDIVISION1 WOMENV Cup(カップ戦)を残すのみとなっている。そんななか、V3男子では年明けに現役高校生がVリーグデビューを果たすトピックスもあった。

 

 

下桝登二朗(しもます・とうじろう/近畿大付高〔大阪〕3年/身長188㎝/最高到達点342㎝/ミドルブロッカー)

 

V3男子の近畿クラブで選手登録される

 

 現役高校生Vリーガーとして、デビューしたのは3人。いずれもV3男子の近畿クラブスフィーダで選手登録され、今年23日のホームゲームがお披露目の場となった。

 

 トヨタモビリティ東京スパークルを相手にストレート勝ちを収めたその試合でフル出場を果たしたのは、セッターの寺林和博(昇陽高〔大阪〕3年)と下桝登二朗(近畿大付高〔大阪〕3年)の2人。寺林はていねいに攻撃を組み立て、対角の藤川佳大のアタック決定率61.8%(34本中)を演出する。「このチームでまだ数回しか練習に参加していなかったのですが、練習よりもコンビが合っていたので自信になりました」と試合後には満足げな表情を浮かべた。

 

 その寺林が試合終盤にトスを託したのが下桝で、最後はレフトからハイセットを決めきる。試合を通してミドルブロッカーとしてプレーしていただけに、見ている人たちを驚かせた。

「まったく合わせたことがなかったのですが、ブロックに跳んで、そのままレフトに開いて呼び込みました。もともとレフトでもプレーしていたので。とはいえ、寺林くんがいいトスを上げてくれたので、気持ちよく打てました」(下桝)

 

 緊張したというが、下桝も寺林も2人並んでチーム最多3本のブロックポイントをマークするなど勝利に貢献。下桝は「周りの方々が温かい環境をつくってくれたおかげで、楽しくプレーできました」と喜んだ。

 

 

寺林和博(てらばやし・かずひろ/昇陽高〔大阪〕3年/身長183㎝/最高到達点322㎝/セッター)

 

 

今春からは大学での戦いが始まる

 

 同様に、ミドルブロッカーの大鍋勇馬(昇陽高〔大阪〕3年)もこの日デビューとはならなかったものの、ベンチに入っていた。「Vリーグはスピードが全然違うなと感じました。さらに高さも必要となってくるので、今よりもっともっと成長したい」と意欲をのぞかせる。

 近畿クラブへの帯同が決まったのは、高校生活最後の春高(全日本高等学校選手権大会)の前後だそうで、高校で磨いてきたBクイックをVリーグの舞台でも発揮したいとにらんでいた。

 

 3人とも進学先は関西大学1部リーグの近畿大に決まっており、この春からは大学という新しいステージでの戦いが始まる。

「スパイクやブロックで得点して、流れをつかむ存在になりたいです」と下桝が言えば、寺林も「大学バレーをもっともっと学んで、どのコンビが通用するかを頭に入れながらプレーすることで、セッターとしてのクオリティーを高めたいです」と意気込む。Vリーグでの経験を糧に、さらなる成長を誓う。

 

 

大鍋勇馬(左/おおなべ・ゆうま/昇陽高〔大阪〕3年/身長190㎝/最高到達点334㎝/ミドルブロッカー)

  

 

(取材・写真/坂口功将)

 

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