公益財団法人日本バレーボール協会の管轄の下、石川祐希が所属するミラノ(イタリア)で練習生として活動していた麻野堅斗(早稲田大2年)が、3月31日に帰国した。現在セリエAのプレーオフを戦うチームで、およそ1ヵ月間トップレベルのプレーを吸収した
ふだんから海外バレーをチェックするなかでも、麻野が特に動画を見ていたのは、同じミドルブロッカーのアグスティン・ロセル(アルゼンチン)だ。今回、共に練習する機会に恵まれ、その動きを熱心にチェック。ブロックの駆け引きや器用なプレーを目に焼きつけ、身長207㎝の大型サウスポーは「自分も頑張らないといけない」と刺激を受けた。
麻野自身はあまり英語が話せないが、選手たちとの間に入って練習メニューを教えてくれたのが石川だった。プレーでも頼りになり、「歓声もすごくて、(石川)祐希さんのイタリアでの試合の雰囲気を知られてすごくよかったです」とその姿を目に焼き付けた。
イタリアで鍛錬を積む間、3年連続の日本代表入りが決定。アジア競技大会に出場し、銅メダル獲得に貢献した昨年から成長した姿を見せるべく、「まずはネーションズリーグに向けて、最初の合宿からアピールしていければと思います」と意気込んだ。
所属する早稲田大は春季関東大学リーグを迎える。水町泰杜前キャプテン(ウルフドッグス名古屋)ら主力が大きく入れ替わる中、「プレーもそうですし(水町)泰杜さんのような、コートの雰囲気がよくなるような声かけもしていきたい」と決意。プレー、そして精神面でも武者修行の成果を発揮してみせる。
あさの・けんと/身長207㎝/最高到達点345㎝/東山高(京都)→早稲田大2年/ミドルブロッカー
4月15日発売の月刊バレーボール5月号では、麻野のインタビューを掲載。ロセル、そして石川からの学びについて迫ります
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