髙橋はMVP獲得、石川は10得点も悔しい2敗目 ファイナル進出に向けてともに正念場 【海外リーグ所属男子日本代表選手・4/6〜/7】
- 日本代表
- 2024.04.11
MVPを獲得する活躍をみせた髙橋藍【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
2023年度バレーボール男女日本代表で活躍し、クラブシーズンを海外リーグで戦う選手たちの活躍を振り返る。今回は4月6日(土)、7日(日)に行われた試合結果をお届けする(日程はすべて現地)。
イタリア・セリエA、髙橋藍の所属するモンツァ(レギュラーシーズン5位)はトレンティーノ(同1位)とのプレーオフ準決勝第3戦を7日に迎えた。1、2戦目に敗れて、後がないモンツァは、第1セットを落としたものの第2、第3セットを連取。しかしレギュラーシーズン首位のトレンティーノを簡単には押しきれず、第4セットを取られて、フルセットへ。7-7から髙橋の連続得点で9-7とリード すると、迎えたマッチポイントでは髙橋が相手のフェイントを見事にブロック。モンツァは第3戦を取り返し、チームトップの25得点をあげた髙橋はMVPに選ばれた。エースこそなかったものの髙橋のサーブから連続得点に成功する場面も多く見られ、サーブレシーブ返球率も52%を記録。攻守両面で勝利に大きく貢献した。次は4月11日(木)にホームで第4戦を戦う。
チームを鼓舞する石川祐希【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
同じくイタリア・セリエA、石川祐希のミラノ(レギュラーシーズン6位)はペルージャ(同2位)とのプレーオフ準決勝第3戦を7日に迎えた。1戦目を落としたものの2戦目をフルセットの末に奪ったミラノは、2勝目をあげて決勝進出に王手をかけたいところ。第1セットはマテイ・カジースキ(ブルガリア)や石川の得点でリードしたミラノが奪ったものの、第2セット以降は相手ブロックに捕まる場面も増え合計14本のブロックポイントを献上。相手攻撃陣を止めることができず、3セットを続けて奪われて2敗目を喫した。次戦は4月11日(木)にホームで第4戦を戦う。
石川のミラノ、髙橋のモンツァはともに1勝2敗と、3勝勝ち抜けのプレーオフで後がない正念場だが、ファイナルでの日本人対決を多くのファンが願っている。
宮浦健人と甲斐優斗が所属するフランス・マルマラ スパイクリーグ(リーグA)のパリ(レギュラーシーズン8位)は、ショーモン(同1位)とプレーオフ準々決勝第3戦を6日(土)に戦った。ここまで2連敗しており負けられないパリだったが、ストレートで敗れ、プレーオフ準々決勝で敗退しシーズンが終了。第2戦で31得点(サーブ8得点、ブロック1得点を含む)をあげた宮浦は、この試合でも攻撃をけん引し、チームトップの16得点(サーブ1得点を含む)をあげた。甲斐は全セット途中交代で出場し1得点。宮浦はリーグ1位のサービスエース58本、3位の537得点を記録するなど主力として1年間活躍を見せ、甲斐はシーズン途中での加入だったが、カップ戦、プレーオフも含めて18試合に出場し、大きな経験を積んだ。
ルーマニアA1リーグ、ディナモ・ブカレスト(レギュラーシーズン4位)の山本龍は、6日にプレーオフ準決勝第1戦でガラツィ(同1位)と対戦し1-3で敗れた。山本は第2セット以降に途中出場。4月10日(水)に第2戦を戦う。
築城智の所属するドイツ・ブンデスリーガのベルリン(レギュラーシーズン1位)は、すでにプレーオフ準決勝を突破しており、4月15日(月)から始まるファイナル第1戦に向けて準備をしている(対戦相手未定)。
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