2024東京都小学生連盟近県交流大会が3月24日(日)に駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場(東京)で行われた。新たなシーズンを前に関東の上位チームが集結し、男女、混合の頂点を争った
※学年は当時
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■男子
失セット0で
調布大塚クラブ(東京)が制す
頂点に立ちながらも、調布大塚のエース高井朔キャプテン(5年)の表情は晴れなかった。3月18日に行われたミカサ杯第42回都小学生教育大会ではベスト4。超えないといけない壁の高さを知っているからだ。
「今大会はもったいないミスが多かったです。東京都はレベルが高いので、1試合、1試合集中してやっていかないと勝てません」
トーナメントを1位通過し、迎えたリーグ1位の関城TEPPENバレーボールスポーツ少年団(茨城)との優勝決定戦。第1セットは9-14とリードされたものの、高井の3本のサービスエースを含む12連続得点でひっくり返した。第2セットは高井のブロック、波田野力都(4年)の連続エースなどで中盤からリードを許さず。だが、高井は浮かれることなく「夏は東京都で優勝することを目標に、しっかり練習していきたいです」と意気込んだ。
昨秋は関東大学リーグを観戦。高井は早稲田大のキャプテンとして活躍していた水町泰杜(WD名古屋/トヨタ自動車)のプレーを目に焼きつけた。憧れの存在を「超えられるように頑張りたい」と意気込むエースが、全国大会への扉を開く。
試合結果(参加7チーム)※試合結果のチーム名は短縮(以下、同)
1位 調布大塚クラブ(トーナメント1位)
2位 TEPPEN(リーグ1位)
トーナメント
2位 佐原クラブ(千葉)
3位 藤岡EAST(群馬)
4位 安塚クラブ(栃木)
リーグ
2位 大里エンゼルス(山梨)
3位 マルガリータ(埼玉)
※男子は奇数チームが参加したため、リーグとトーナメントにわかれて試合。それぞれの1位どうしが頂点を懸けて戦った
■女子
拾ってつないだ
あみ桜輝(茨城)が優勝
全員でボールをつなぎ、頼れるエース清水楓(5年)が決める。チームスタイルを貫いたあみ桜輝が、優勝に輝いた。
決勝までは2セットマッチで、ジュースは行われなかった今大会。ジュニア深谷ガールズ(埼玉)との1回戦は、第1セットを13-21で落としたが、第2セットは21-13で1-1の引き分けに。「1-1の場合は得失点、同じ場合は2セット目を取ったチームを勝ちとする」という特別ルールで勝ち上がると、そこから落ち着いた戦いを見せた。準決勝の大里スポーツ少年団エンゼルス(山梨)戦、決勝の鷹番JVC(東京)戦ともに第2セットは「21-8」と圧倒。ストレートで連勝した。
身長153㎝ながらパワフルなスパイクを連発した清水は、「最後の試合だけよくて、それまでの試合はミスをしたり、拾われてよくなかった」と反省。6年生となる新年度に向けて、「みんなで全国大会に行きたい。拾ってくれたボールをミスなく決めたいです」とさらなる成長を誓った。
試合結果(参加8チーム)
1位 あみ桜輝
2位 鷹番JVC
3位 大里エンゼルス、萱田ジュニア(千葉)
5位 ジュニア深谷、渋川クラウドナイン(群馬)
7位 横須賀Rise(神奈川)、瑞穂野ユナイテッド(栃木)
■混合
瑞光バレーボールクラブ(東京)が
都大会に続いてV
優勝の瞬間はクールな表情だったが、エース橋本知学(5年)の胸の内は違った。
「ここまでできると思っていなかったので。優勝することができてすごくうれしいです」
前週に行われたミカサ杯第42回都小学生教育大会に続き、タイトルを手にした。
ともに失セット0で勝ち上がったあげおスターズ(埼玉)との決勝。第1セットは21-12で奪ったが、第2セットは16-18と終盤まで追う展開に。だが、橋本の「人がいないコースを狙って打つ」と日々意識するスパイクが光る。チーム最長身160㎝の高さを生かして得点を重ね、相手のミスも含む5連続得点で逆転した。
小学4年生からバレーを始め、昨年のパリ五輪予選/ワールドカップバレーでは男子日本代表のプレーに熱視線。特に石川祐希(ミラノ〔イタリア〕)のプレーを参考に、「サーブが強い。スパイクではブロックアウトを決めていて、自分も考えて打てるようにしたいです」と向上心も高い。憧れのエースのような存在感で、勢いに乗るチームを全国の舞台に連れていく。
試合結果(参加8チーム)
1位 瑞光VC
2位 あげおスターズ
3位 印旛ヴィクトリー(千葉)、陽東シリウス(栃木)
5位 一ノ宮VBC(群馬)、佐竹スポーツ少年団(茨城)
7位 石和スポーツ少年団(山梨)、室田ジュニア(神奈川)
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