水町泰杜がビーチに本格参戦 スロベニアで修業し9月の名古屋大会出場を目指す
- ビーチ
- 2024.04.24
ジャパンビーチバレーボールツアー2024の開幕記者会見が4月23日(火)に都内で行われ、昨季に続き今季も全10大会が行われること、第4戦立川立飛大会(東京)では初の試みとしてナイター開催を実施し、Queen & King of the Court方式を導入することなどが発表された。会見には公益財団法人日本バレーボール協会の川合俊一会長、川合庶ビーチバレーボール事業本部長のほか、黒川寛輝ディラン、沢目繭といったビーチで実績を残している選手も登場したが、サプライズだったのが、早稲田大を卒業したばかりの水町泰杜も現れたこと。
「鎮西高校入学時、熊本地震のため体育館が使えず、校庭に簡易的なコートを作って2対2の練習などをしていたときに、『ビーチバレーってこんな感じなのかな』と興味を持ちました。それからずっとやりたいと思っていましたが、ようやくビーチをする環境が整いました」と水町。
インドアではウルフドッグス名古屋、ビーチではトヨタ自動車に所属し、「インドアのシーズンが始まるのが10月なので、9月末まではビーチに専念します。5月からはスロベニアに渡り、海外の選手と練習する予定です」とのこと。
砂上ではまだ3度ほどしか練習していないというが、「コート上に選手が2人しかいないので、スパイカーとブロッカー、スパイカーとレシーバーの駆け引きがインドアよりも多くプレーしていておもしろいです。特にレシーブで、相手のフォームや目線などを見て、打つ位置を予測しながらボールを拾うのがおもしろいですね。風で変化するボールにどう対処するのかが難しいですが、それも楽しいですし、これから続けていけばまだまだ発見があると思います」と、すでにビーチにハマっている様子。
囲み取材に応じる水町泰杜
ビーチで2028年のロサンゼルスオリンピックを目指すのかという質問に対しては、「自分がどれだけできるかわからないので、オリンピックを考える次元にはいないと思います」と回答。それでも、もしインドアとビーチの両方で日本代表に選ばれたら、という仮定の質問に対しては「そのときはビーチを取ります」とキッパリ。ビーチに懸ける覚悟をうかがわせた。
「ビーチは楽しい要素がいっぱいなのに、インドアほど知名度がありません。僕が『ビーチは楽しい』と思う人を増やすきっかけになれればと思っています。見ている人に楽しんでもらうには僕自身が楽しんでプレーすることが大切だと思いますが、そのためには技術力だけでなく人間力も必要になってくると思います」と水町。トップツアーデビューとして、9月20日(金)~22日(日)に名城公園tonarinoで行われる第6戦グランドスラム名古屋大会(愛知)への出場をターゲットとしている。