3位に王手をかけたミラノの石川祐希【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
バレーボール男子日本代表に昨年度登録され、クラブシーズンを海外リーグで戦う選手たちの活躍を振り返る。今回は4月23日(火)〜25日(木)に行われた試合結果をお届けする(日程はすべて現地)。
イタリア・セリエA、石川祐希の所属するミラノ(レギュラーシーズン6位)は、トレンティーノ(同1位)とのプレーオフ3位決定戦第3戦を24日に迎えた。先の2戦はどちらもフルセットの激闘だっただけに、第3戦ももつれるかと思われたが、終始主導権を握ったのはミラノだった。第1、第2セットともに20点台後半で相手を振り切ってセットを奪うと、トレンティーノに反撃を許さずストレートで勝利し、3位入賞に向けて大きな2勝目をあげた。石川はチームトップの18得点(サーブ1得点を含む)、アタック決定率は61%、サーブレシーブ返球率64%と攻守で高い数字を記録。試合後、「今日は3-0で内容もよい試合をすることができました。個人的にもすべてのプレーが平均的によかったので、その精度を上げて4戦目も臨みます」と語った。第4戦は27日(土)にホームで行われる。
2敗目を喫したモンツァの髙橋藍【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
同じくイタリア・セリエAの髙橋藍が所属するモンツァ(レギュラーシーズン5位)は、25日にペルージャ(同2位)とのプレーオフファイナル第3戦に臨んだ。第1戦は落としたものの、第2戦をフルセットの末に勝利し、1勝1敗のタイに戻したモンツァは、この試合も勝ち切って優勝に王手をかけたいところ。しかし、ペルージャの強力な攻撃陣が機能して、先に2セットを奪われる苦しい展開。第3セットはスティーブン・マー(カナダ)の連続得点でジュースの末に奪い返すが、反撃もここまで。第4セットを奪われ、2敗目を喫した。第4戦は28日(日)にホームで行われる。
築城智が好レシーブを連発
築城智の所属するドイツ・ブンデスリーガ、ベルリン(レギュラーシーズン1位)は、フリードリヒスハーフェン(同4位)とのプレーオフファイナル第4戦を23日に戦った。ベルリンはファイナルを2連敗でスタートしたが、レギュラーシーズン首位、ディフェンディングチャンピオンチームの意地を見せて、第3戦を3-1で勝利。第4戦は互いにセットを奪い合ってフルセットへ突入し、終盤に突き放したベルリンが2勝目をあげて、優勝の行方は28日(日)に行われる第5戦に持ち越された。
ルーマニアA1リーグ、山本龍の所属するディナモ・ブカレスト(レギュラーシーズン4位)はこの期間、試合がなかった。ラピド・ブカレストとのプレーオフ3位決定戦は現在2戦を終えて1勝1敗となっており、第3戦は28日(日)に行われる。
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