23-24シーズンは“企画ユニフォーム元年”だった!? Vリーグ男子の斬新デザイン3選〔サントリーサンバーズ〕
- SV男子
- 2024.04.27
ピンク色のユニフォームを着たホームゲームでは連勝を飾ったⓒSUNTORY SUNBIRDS
ピンクのカラーリング自体は少数派でも、スポーツ界の定番
さて、ピンク色のユニフォーム自体はスポーツ界を見渡しても少数派。もっとも、23/24クラブシーズンをフランス・リーグAで戦ったバレーボール男子日本代表の宮浦健人が所属したパリが、チームカラーの濃い青色“Bluモデル”のほかに“Rosaモデル”として淡いピンク色を採用していた。
サッカー界ではアルゼンチン代表のリオネル・メッシが所属するMLS(アメリカ)のインテル・マイアミが広く知られ、セリエA(イタリア)の名門ユベントスも数年おきに取り入れている。プロ野球では90年代に千葉ロッテマリーンズがピンク色を用いていた時期もあった。
数少ないとはいえ、ピンク自体はプロ野球でもファン向けの応援ユニフォームとしては定番。また、野球の大谷翔平が活躍するMLB(アメリカ)では毎年5月の「Happy Mather’s day(=母の日)」に全チームがピンクに染まる。これは乳がん検診の啓発キャンペーンの一環であり、そこでのギア(ユニフォームやバット)はオークションにかけられチャリティー活動に充てられる。
こうした社会的意義を伴った企画ユニフォームも増えており、バレーボール界でも先述のモデナが23/24シーズンのクリスマスシーズンに採用したカラフルな特製ジャージは、地元の保健団体が手がける「エンジョイカラーケアプロジェクト」とのコラボ。販売収益の一部は、小児ケアを主とするプロジェクトに寄付されたという。
ファンの拡大はもちろん欠かせないが、サントリーの鮮やかなピンク色ユニフォームを見ると、この先、社会的意義を伴うジャージが日本でも登場するきっかけになればいいなと感じた。
今後、どのような企画ユニフォームを登場するか、各チームの動きにも注目したい ⓒSUNTORY SUNBIRDS
(文/坂口功将)
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