令和6年度鹿児島県高等学校総合体育大会 第77回鹿児島県高等学校バレーボール競技大会(全国・九州大会予選)は6月3日(月)に西原商会アリーナで大会最終日が行われた。男子は決勝リーグ3試合全勝の川内商工高が大会4連覇、5回目となる本戦出場を決めた。女子は鹿児島実高が鹿児島女高との最終戦を逆転勝利で制し、悲願の初優勝を果たした。
男子決勝リーグ最終戦。川内商工高は一敗してあとがない鹿児島商高相手に第1セットは苦戦しながらも25-22で先取。2セット目は「一気に行くぞ」との田代博明監督の言葉に応え、序盤から大量リードを奪う。サーブで崩し、2年生セッターの宝満大空が多彩な攻撃を展開。3年生の小園壱、竹之下脩を軸に尾田原琉碧、吉永博智ら2年生も躍動し、25-9と寄せつけない強さを見せ、優勝した。
主力が卒業して迎えた今季。チーム力は落ちるかに思われながら、安定した試合運びで県新人戦、全九州バレーボール総合選手権大県予選と勝ちきり、全九州大会本戦では福岡大附大濠高(福岡)を退けて準優勝。結果を出すことで周囲の評価も高まっている。インターハイの目標は昨年のベスト8を超えるベスト4。田代監督は「王者・駿台学園高に九州勢の一角として挑みたい」と展望を語る。全国大会での悔しさを知るチーム。笑顔で連覇を祝ったのもつかの間、大屋敷颯真キャプテンら選手は表情を引き締め、さらなる成長を誓った。
取材/泊 亜希子
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