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9連覇へ向けて「2024女子U18アジア選手権大会」出場の日本代表が直前合宿

 アジア選手権9連覇へ向けてやる気をみなぎらせるU18女子日本代表

 

 アジアNo.1の座を競う「2024女子U18アジア選手権大会」が、6月16日(日)から23日(日)まで、ナコンパトム(タイ)で開催される。この大会に出場するU18女子日本代表選手12人が発表され、現在、大会に向けた直前合宿を国内で実施している。

 

 日本代表が目指すのはユースカテゴリーにおける大会9連覇。そして、この大会の最終順位上位4チームに与えられる、2025年に開催の「女子U19世界選手権大会」の出場権獲得だ。

 

 合宿は6月7日にスタートしたが、9日にインターハイ大阪府予選を終えたばかりの金蘭会高の3選手は10日午後から合流。疲れも見せず、日本代表の一員として気持ちも新たに、よい緊張感を持って仲間たちとともに練習に臨んでいた。

 

 

実戦形式では本番さながらの緊張感

 

 三枝大地監督は、「自分たちが選ばれたというのはわかった上で集まってきているので、“さあやるぞ”という意気込みを感じます。(インターハイ予選もあり)コンディションは選手それぞれですが、その部分を調整しながら、9連覇目のプレッシャーをどう越えていくかというのを一つの課題として各自で持ってくれているので、そこは楽しみです」と、選手たちの頑張りに期待を寄せる。

 

 さらに、「最終日=決勝に向けて日々成長しながら大会を勝ち進んでいくというイメージでいます。(合宿の)限られた時間の中でチームを完成させていくというよりも、毎日の試合が課題に向かう成長の場。一日一日、課題をクリアしながら進んでいきたい」と、日本代表スタッフとしての自身の経験を踏まえ、目前に迫った大会を見据えている。

 

 前回のアジア選手権優勝メンバーである馬場柚希(金蘭会高2年)は、「(アジア選手権の先にある)世界一の景色というのはまだ想像するのが難しいですが、表彰台に上がったときの自分の思いや周りの仲間の顔など、毎日イメージしています。そうすることでどんどん未来を近くに感じることができて、緊張よりも“早く行きたい”とワクワクします」と笑顔を輝かせた。

 

 メンバー最年少の忠願寺莉桜(東九州龍谷高1年)は、「全てのプレーができるようになることが自分のテーマ。左利きで、誰よりもレシーブができるという自信もあります。普通オポジットはレシーブせずにスパイク専門というイメージがありますが、私はレシーブして打ちに行くという、オポジットの新しい歴史をつくりたい」と並々ならぬ意欲を見せる。

 

 そして、ただ一人のリベロであり、昨年のU16アジア選手権も経験している仙波こころ(就実高2年)は、「後ろから雰囲気を盛り上げたり、落ち着かせたり、チームのコントロールを大事にしたい。アジアのその先の、世界一にチャレンジしたい」と、熱い闘志を言葉にした。

 

 いずれの選手も、視線の先にあるのは“世界”。その世界の頂点を目指すためにも、まずは一丸となって盤石のアジアNo.1の座を獲りにゆく。

 

 

選手個々のコンディションも考慮しつつチームを一つにまとめる三枝監督

 

【2024女子U18アジア選手権大会 出場選手】

(左より№ 氏名/ポジション/所属・学年/身長/スパイク最高到達点/出身中学校)※数値の単位はcm

 

1  中川いちの/MB/古川学園高2年/183/297/志波姫中(宮城)

2  佐藤にじ/MB/郡山女大附高3年/182/291/高瀬中(福島)

③ 飯田遥香/S/駿台学園高3年/170/282/札幌大谷中(北海道)

4  仙波こころ/L/就実高2年/161/257/小野中(愛媛)

5  丹山花椿/S/金蘭会高2年/171/283/金蘭会中(大阪)

6  工藤光莉/OH/古川学園高1年/178/295/尾上中(青森)

7  溝上愛那/MB/氷上高2年/177/297/北淡中(兵庫)

8  泉谷美乃莉/OH・MB/金蘭会高2年/175/299/金蘭会中(大阪)

9  結束美南/OH/習志野高3年/172/297/八千代松陰中(千葉)

10 村瀬アンジェリーナ梨里/OP/高知中央高3年/181/299/城南学園中(大阪)

11 忠願寺莉桜/OH・OP/東九州龍谷高1年/179/296/稙田南中(大分)

12 馬場柚希/OH・MB/金蘭会高2年/180/303/安倉中(兵庫)

監督:三枝大地(公益財団法人日本バレーボール協会)

 

☆背番号に〇印はキャプテン

☆ポジション:OH=アウトサイドヒッター、OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ

 

【2024女子U18アジア選手権大会】

<開催期間>

2024年6月16日(日)~23日(日)

<開催地>

ナコンパトム(タイ)

<会場>

Nakhon Pathom Gymnasium、Radchaburi Gymnasium

<参加チーム>

A組 タイ、ウズベキスタン、マカオ

B組 日本、イラン、フィリピン

C組 中国、カザフスタン、ホンコンチャイナ

D組 韓国、チャイニーズタイペイ、インド、オーストラリア

 

<競技方法>

出場13チームがA~Dの4つの組に分かれ、予選ラウンド(1回総当たり戦)を行う。

2次ラウンドでは各組上位2チームがE組とF組(1-8位)に、各組3位のチームとD組4位のチームがG組とH組(9-13位)に回る。なお、2次ラウンドでは予選ラウンドで同組だったチームとは対戦しない。

E組とF組の上位2チーム(計4チーム)がセミファイナルラウンド(1-4位)に、下位2チーム(計4チーム)は同ラウンド(5-8位)に、G組とH組の上位2チーム(計4チーム)は同ラウンド(9-12位)に回る(H組3位は13位確定)。

その後、ファイナルラウンドでセミファイナルラウンドの勝者どうし、敗者どうしの対戦を行い、1位から12位までの最終順位を決定する。

 

文・写真/村山純一(編集部)

 

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