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春高2025

「高速立体バレー」を掲げる京都橘高が25年連続のV 男子日本代表もお手本に本戦の頂点へ【京都府インターハイ予選(女子)】

  • 学生
  • 2024.06.18

令和6年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技の部兼国民スポーツ大会少年男女の部兼近畿高等学校優勝大会京都府予選会は、6月16日(日)に舞鶴文化公園体育館で大会最終日が行われた。女子は決勝で京都橘高が北嵯峨高に2-0で勝利し、25年連続27回目の本戦出場を決めた

 

 

優勝した京都橘高は、セッター#1川岸キャプテンが攻撃を組み立てた

 

 

【フォトギャラリー】京都府インターハイ予選(女子)

 

 インターハイ府予選では、昨年まで25年連続優勝を飾った京都橘高。そんな絶対女王にも今年は油断ができない理由があった。決勝の相手である北嵯峨高のスタメンには、昨年の春高予選決勝を経験したメンバーが5人。京都橘高は2月の新人大会決勝で同校にストレート勝ちし、3月の全国私立高等学校男女選手権大会(さくらVOLLEY)ではベスト4入りと結果を残していたが、昨年度から顔ぶれは変わっている。三輪欣之監督は「今年は北嵯峨のほうが力があるんじゃないか」というのが本音だった。

 

 その下馬評は、選手たちの力みにつながった。指揮官が「うちのほうが硬くて、ミスが出た分苦戦しましたね」と振り返る第1セット。27-25の接戦を制したが、第2セットも21-21と終盤まで競り合いが続く。だが、川岸夕紗キャプテンのサーブでブレイク。23-21ではエースも奪い、そのまま勝利に導いた。指揮官から「最後は川岸がサーブで崩したのが大きいです」とたたえられたキャプテンは、「今年はみんなに北嵯峨のほうが強いと言われていたけど、勝てて安心しています」と胸をなでおろした。

 

 「高速立体バレー」を掲げ、昨年は全国高校選抜も経験した川岸キャプテンが攻撃を組み立てる。大型アタッカーは不在だが、指揮官は「小さいからできないと思ったらあかん」と例年以上にそのスタイルを突き詰めてきた。日本代表など男子バレーを参考に、セッター以外のスパイカー陣の攻撃参加を要求。三輪監督が「4人がずっと(助走に)入り続けるのは大変じゃないですか。必ず自分に(トスが)くるんだという集中力はなかなか続かないから。『自分じゃない』と思ったときに力んだりミスをするんです」と語るように、常に力を発揮することはできず。「春高までにできるようにしないと」とシーズンをかけて完成形を目指す。

 

府予選で優勝し、笑顔を見せる選手たち。エース平野佐奈(1列目左から5番目)をはじめ、全員で1点を取りにいく

 

 川岸キャプテンも「クイックやバックアタックが今日は少なかったので。レフト頼りにならないバレーをして、もっとその攻撃を使えるようにしたい」と語るように、課題は明確。「日本一を目指して頑張ります!」と力強く意気込む本戦に向け、完成度を高めていく。

 

 

北嵯峨高

経験豊富な3年生を中心に

春高府予選が楽しみな戦い

 昨年度の主力が多く残る北嵯峨高は、優勝を逃したものの秋につながる戦いを見せた。

 

 2月に行われた第212024全日本ジュニアオールスタードリームマッチのメンバーに選ばれたミドルブロッカー甲斐心美が徹底マークを受けるなか、決勝ではチーム2位の11得点。アウトサイドヒッター太田美沙奈がトップの12得点、そしてサウスポーの岡崎百恵も9得点と3年生を中心に力を見せた。

 

 11月の春高府予選でリベンジへ。まずは7月に行われ、昨年はベスト4入りした近畿大会で好成績を目指す。

 

文・写真/田中風太(編集部)

 

16日の試合結果

決勝

京都橘 2(27-25,25-21)0 北嵯峨

 

準決勝

京都橘 2(25-12,25-16)0 京都先端科学大附

北嵯峨 2(25-18,25-18)0 京都両洋

 

3位決定戦

京都両洋 2(25-14,25-17)0 京都先端科学大附

 

得点源の#2甲斐ら、3年生を中心に力を発揮した北嵯峨高

 

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