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春高2025

男子は全国制覇を目指す習志野が4年連続、女子は前回全国ベスト4の敬愛学園が2年連続の本戦出場【千葉県インターハイ予選】

  • 学生
  • 2024.06.24

 4年連続のインターハイ出場を決めた習志野【写真:月刊バレーボール】

 

 

 令和6年度全国高等学校総合体育大会 千葉県予選会は6月22日に東金アリーナで最終日を迎えた。

 

 男子は6月初めに行われた関東大会でベスト4の成績を残した習志野が決勝で市立船橋に勝利し、4年連続39回目の本戦出場を決めた。昨年度の春高をはじめ、多くの経験を積んでいる岡田拓朗、菅原秀斗、桑田英雄がチームの中心となり、優勝の大本命とされていたが、一筋縄ではいかなかった。

 決勝の第1セット中盤から市立船橋にブレイクポイントを許し、逆転でセットを失う。第2セットも8-10とリードを許した状況で、あとがない習志野はエース桑田を投入した。コンディション不良で、準決勝も途中出場だった桑田は「とにかく明るく声を出してチームを盛り上げる一心でコートに入った」と、投入直後の最初のプレーで強烈なスパイクを決めた。その後、一進一退の攻防が続くが、試合は徐々に習志野ペースに。第1セットはなかなか決まらなかった菅原のスパイクで得点を重ね、第2セットを奪取した。勢いそのままに第3セットは圧倒的な展開に。最後は菅原のサービスエースでインターハイの切符をつかんだ。

 

 市立船橋は長く習志野で男子の監督を務めていた飯塚初義コーチが4月から着任。同じく今年度から指導している内山裕紀監督とともにチームを強化してきた。試合後、菅原は「今年の新人戦、関東予選で勝利していた市立船橋にスキを見せてしまい、自分たちのリズムにできなかった」と反省を述べた。それでも劣勢をはねのけ、逆転で勝利したことはいい経験になったという。鈴木明典監督も「全国大会前に修羅場をくぐり抜ける経験をできたのはよかった」と振り返った。菅原は目標のインターハイ優勝に向けて「ブロックとディグの関係を見直して、レシーブを強化したい」と課題をあげ、すでに先を見据えていた。

 

 

敬愛学園は2年連続の出場。昨年以上の結果を目指す【写真:月刊バレーボール】 

 

 女子は昨年のインターハイベスト4の敬愛学園が決勝で習志野を退け、2年連続18回目の本戦出場を決めた。

 昨年、躍進の立役者である諸橋未慈キャプテン、2年生サウスポー永盛仁子がチームの得点源となり、準決勝、決勝でも、滞空時間の長い難しいトスを決めきる場面が多く見られた。「ミスは多かったが、自分たちで修正できていて、よく頑張ってくれた」と上原典人監督。正セッターとして攻撃を組み立てた上原古都奈に対しても「1年生で頭脳であるセッターというポジションを任せたのは、勇気が必要だった。そこで優勝できたのは収穫」と称えた。

 

 習志野はエースの結束美南がU18日本代表としてアジア選手権に出場していたため、今大会は出場しなかった。敬愛学園にはそれが逆にプレッシャーとなり、絶対に勝利しなければという思いがあったという。「とにかく勝つことができてよかった」とマッチポイントで得点を決めた諸橋キャプテン。「自分が決めるという思いでプレーしていて、『最後(のトスを)も上げて』とセッターに伝えていた」と強い気持ちが最後の得点を生んだ。エースの永盛はインターハイに向けて「昨年とは違い、コンビも使うことができている。リベンジを果たして日本一をつかみたい」と今年に懸ける意気込みを語った。

 

 

チームをプレーで引っ張った諸橋キャプテン【写真:月刊バレーボール】

 

 

【千葉県予選最終日の結果】

 

■男子

<準決勝>

習志野 2(25-1325-13)0 八千代松陰

市立船橋 2(25-1825-19)0 東京学館船橋

 

<3位決定戦>

八千代松陰 2(25-2025-19)0 東京学館船橋

 

<決勝>

習志野 2(20-2525-2225-12)1 市立船橋

 

 

■女子

<準決勝>

敬愛学園 2(25-1726-24)0 市立柏

習志野 2(25-2225-23)0 市立船橋

 

<3位決定戦>

市立船橋 2(25-1325-12)0 市立柏

 

<決勝>

敬愛学園 2(25-1825-23)0 習志野

 

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