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春高2025

1、2年生主体のチームで八王子実践が2年ぶり、前回インターハイ女王の下北沢成徳が8年連続の本戦出場【東京都インターハイ予選(女子)】

  • 学生
  • 2024.06.25

2年ぶりのインターハイ出場を決めた八王子実践【写真:月刊バレーボール】

 

 

 令和6年度高等学校総合体育大会兼全国高等学校総合体育大会予選兼国民スポーツ大会 東京都予選会は6月23日に東京体育館で最終日を迎えた。ベスト4に進出したのは下北沢成徳高、共栄学園高、八王子実践高、文京学院大女高。それぞれのチームが総当たりするリーグ戦で、八王子実践高が全試合ストレート勝ちで優勝。下北沢成徳高が最終戦で共栄学園高を倒し、2位に入り、それぞれ本戦出場を決めた。

 

 昨年、惜しくもインターハイ出場を逃した八王子実践高。6月初めに行われた関東大会では準優勝の細田学園高(埼玉)にフルセットで惜敗し、ベスト8入りを逃した。「関東大会では拾い負けていたので、ディフェンス面を強化して、とにかく拾うことを練習してきた」と貫井直輝監督。その意識がプレーに現れた。第1試合の共栄学園高戦の第1セット、12-16とビハインドの場面では「ビデオを見ながら研究を重ねた」(貫井監督)というブロックと、強化したレシーブの関係が見事にはまり、7連続得点。U20日本代表の秋本美空キャプテンをはじめとする共栄学園高の攻撃を封じることに成功した。第2セットもジュースにもつれ込む展開をものにし、大事な初戦に勝利した。

 

 

八王子実践は①市川キャプテンを中心に快進撃を見せた【写真:月刊バレーボール】

 

 圧巻だったのは下北沢成徳高戦。第1セットを先取し迎えた第2セットでは、18-16とリードの状況から、共栄学園高戦同様ブロック&レシーブがはまり、1年生の吉井美樹、小林愛雅が得点を重ねるなど7連続得点で試合を制した。同じ第2試合で共栄学園高が文京学院大女高に勝利したため、最終戦を残した状況で本戦出場を決めた。

 

 キャプテンとして多くの1,2年生のメンバーをコート内で引っ張った市川悠乃キャプテンは「実践(の本戦出場)は無理だろうと思われている状況をひっくり返してやろう」と強い気持ちで臨んだ。貫井監督は「全員が力を発揮してくれた。こんなの見たことないくらいよかった」と満面の笑みで選手たちを称えた。

 

 

下北沢成徳の③荻野は本戦出場に大きく貢献【写真:月刊バレーボール】

 

 

 東京都代表の残り1枠を争うのは下北沢成徳高と共栄学園高。直接対決となる第3試合の勝者が本戦の切符をつかむこととなる、事実上の代表決定戦となった。

 

 第1セット序盤、一進一退の攻防が続くが、主導権を握ったのは下北沢成徳高だった。中盤に荻野明花、久米未唯奈の2年生コンビのスパイクなどで6連続得点。終盤にはイェーモンミャキャプテンのスパイクで相手に連続得点を許さず、リードを守りきり、セットをものにする。第2セットは共栄学園高にリードされるが「自分たちの武器はブロック」(イェーモンキャプテン)という通り河俣心海、柳千嘉の180㎝超えコンビのブロックが随所に決まる。終盤に主導権を奪い返し、最後は柳のブロックで手に汗握る勝負に決着をつけ、8年連続の本戦出場を決めた。

 前回女王として臨む今年のインターハイ。伊藤崇博監督は「去年とメンバーも変わっている。逆に向かっていく姿勢で臨みたい」と意気込みを語った。インターハイの目標についてイェーモンキャプテンは「優勝します」と力強く宣言した。

※吉井美樹の吉の字はつちよし

 

【女子ベスト4リーグ試合結果】​

 

<最終順位>

1位 八王子実践(3勝0敗)

2位 下北沢成徳(2勝1敗)

3位 共栄学園(1勝2敗)

4位 文京学院大女(0勝3敗)

 

<第1試合>

下北沢成徳 2(25-1525-23)0 文京学院大女

共栄学園 0(22-2524-26)2 八王子実践

 

<第2試合>

下北沢成徳 0(22-2516-25)2 八王子実践

共栄学園 2(25-1925-22)0 文京学院大女

 

<第3試合>

下北沢成徳 2(25-1625-22)0 共栄学園

八王子実践 2(25-1125-10)0 文京学院大女

 

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