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視線はオリンピックの先へ 男子日本代表B 渡邉晃瑠&大宅真樹インタビュー

  • 日本代表
  • 2024.07.12

 

キャプテンとして引っ張る大宅真樹

 

 

「人生を懸けて戦いたい」大宅真樹

 

――ネーションズリーグには異例の参戦でした

 振り返ると、体感15分くらい帯同した、という感じ。かなり短いなかだったので、できた、できない以前に、ああいう場でプレーできたことがうれしかった、というのが一つ。自分の出来は振り返っていないので、あの場を楽しんだというか、一人だけポッと入って浮いてしまってもおかしくないところで、いかに試合中になじんでいくかを考えながら、トスワークやコンビについてはあまり気にせずやっていました。

 

――代表でのプレー、という部分ではいかがでしたか?

 選んでもらう立場なので、どうしようもないこともたくさんある。いかにもらえたチャンスを自分の手でつかみにいくかだと思っていました。今回、そのチャンスを少しでも与えてもらったことに対して、やりきることはできた。結果的に選考にはかからなかったですけど、自分がやれること、この1シーズン、クラブチームでもそうですし、一試合に懸けた思いというものもすべて出しきったという手応えはあります。今はこのチームで、公式戦ではないけれども試合をできる場があるので、そこで結果を残すことにフォーカスできています。

 

――こちらではキャプテンも務めています

 前田(一誠)さんが入る前は、自分が最年長なので指名されたと思うんですけど。リーダーシップを持ってできる選手が集まっているので、ほとんど苦労もせず(笑) キャプテンとしては何もせずとも、いいチームになっているのかなと思います。このメンバーの中では、ある程度経験を積んでいるほうなので、自分の経験を練習のなかで伝えていくこともそうですし、同じ目線、方向を向いてやっていくことが大事だと思うので、ここにいる全員が韓国での招待試合をどうとらえているのか。一人一人のモチベーションはわからないですが、少しでも、コートの中だけでも気持ちを一つにしていく、というのが今、自分が求められているところでしょうか。この大会を甘く見るのではなく、今後の代表もそうですし、それぞれのバレー人生にとって絶対にいい経験になると思うので。私自身、人生を懸けてしっかりやりたいと思っています。

 

――昨季は世界クラブ選手権で3位となりました

 世界クラブ選手権はシーズン中だったので、そこでいったん気持ちが切れてしまう部分がチームとして出てしまったシーズンでした。そこからリーグ優勝するまでの気持ちの変化が、チームとしてどんどんよくなっていきました。世界クラブ選手権で満足してしまった自分たちから、もう一度日本で勝つために。もう一度世界の舞台に立つためには、日本で一番にならなきゃ出場権を取れない。そこをしっかり、もう一度目標に定めてやれたことが自分たちの成長だったと思います。世界で結果を出したあと、そこに満足したままリーグが続いてしまう、ズルズルと(悪いまま)いってしまう可能性もあった。そこで一人一人が目を覚まして切り替えられた結果、サンバーズとしてとてもいいシーズンになりました。

 

――いよいよ始まるSVリーグに向けてのお考えは?

 キャプテンは昨シーズンで終わりましたが、この4シーズン、キャプテンをしてきたことは確実に自分の財産になっています。引き続きチームを引っ張る気持ちを忘れずに動いていきたい。キャプテンではないからこそできることもたくさんあるので、そこに目を向けて頑張っていきます。シーズン前からビッグネームの移籍、参入がうわさされてきましたが、正式に発表されて現実のものとなった。チームもそういった選手に任せきるのではなく、今までの選手も大事にしてほしいというのは正直、感じているところです。髙橋藍選手、(アレクサンデル・)シリフカ選手、小野寺(太志)選手ら代表選手が注目されることはもちろん、今までサンバーズで頑張ってきた選手もそこにしっかり乗って、注目されるようなチームに進化できれば。今はクラブチームを離れて代表にいますが、運営側ともコミュニケーションをとって、いいチームにしていきたいですね。

 

――ではファンへのメッセージをお願いします

 昨季とはまた違うサンバーズになります。僕らを信じて応援していただけたらいいなと思いますし、また一緒にワンシーズン戦ってくれたらうれしいです。

 

――代表でのプレーを期待するファンもたくさんいらっしゃいます

 今まではクラブで結果を残して代表につなげる、という意識がものすごくありましたが、クラブと代表はまったく別物だとこの2年で感じました。どう結果を出しても、そのチームに必要とされなければ選ばれない。クラブでももちろんトップを目指してやりますし、代表でもコーチ陣が何を求めているのか? ということを考えながら、クラブでのプレーと結びつけていけたらと思います。今までの自分の考えはいったん帳消しして、シーズン中も代表のことを頭に入れながら、プレー面、メンタル面で成長していけたらと思います。

 

取材/泊 亜希子(後編に続く)

 

おおや・まさき/サントリーサンバーズ大阪所属

1995年4月23日生まれ

身長178cm/最高到達点328cm

大村工高(長崎)→東亜大

セッター

 

 

ゲーム練習の様子。積極的にコンビを仕掛ける

 

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