岐阜で活動する中学生世代のクラブチーム「フレンズ」がビーチバレーボールの2人制と4人制それぞれで全国大会出場を決めた。なかでもキャプテンの杉浦爽太(中3)は昨年、2人制で日本一に輝いており、この夏は連覇を目指す戦いに挑む。
その杉浦と2人制でペアを組むのが弟の丈琉(中2)だ。お互いの印象について兄・爽太は「高さはそれほどあるわけではないですが、コースの狙いどころなどを瞬時に判断できる部分やトリッキーなプレーが持ち味」と評価し、丈琉は「強打だけではなく、コントロールショットなど攻撃が多彩です」と語る。
2人は6月29日に行われた「第4回全日本ビーチバレーボール中学選手権大会 岐阜予選会」に臨み、1回戦から準決勝まで相手に2桁得点を許さない圧倒的な戦いで勝ち上がる。「ブロックと守りの面でコミュニケーションがうまくとれていない部分があった」(爽太)と課題を口にしたものの、自分たちから流れを手放すシチュエーションは少なく、決勝を21-14で制して全国大会の切符をつかんだ。
中学生世代における2人制の全国大会「HEKINANマンモスカップ ビーチバレージャパンU-15第4回全日本中学選手権大会」は8月24日(土)、25日(日)に愛知県で開催される。フレンズとしては3連覇が、自身は連覇がかかる杉浦(爽)は「今年は自分が引っ張っていくなか、一つ一つのプレーを大切にした先で全国制覇を達成できるようにします」と力強いコメント。その兄と2人制では最初で最後の全国の舞台に立つ杉浦(丈)は「兄弟で出場できることに感謝して、兄とともに優勝して悔いなく終わりたいです」と意気込みを語った。
なお、フレンズは6月22日に実施された「第15回全日本ビーチバレーボール4人制中学選手権大会 岐阜県予選会」でも優勝。8月17日(土)、18日(日)に神奈川県で開催される全国大会「湘南藤沢カップ」への出場内定を決めている。こちらは昨年、第3位の成績を収めているとあって、2人制とダブルで頂点に立ちたいところ。フレンズにとって熱い夏が、またやってくる。
(写真:チーム提供)
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