令和6年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(北部九州インターハイ2024)女子の決勝トーナメント(1、2回戦)が、ダイハツ九州アリーナ、中津体育センター、SWS西日本アリーナ日田(いずれも大分)で7月27日(土)に行われた。2試合連続でストレート勝ちした金蘭会高(大阪)は、3回戦で下北沢成徳高(東京)戦に臨む
①大森咲愛(金蘭会)
予選グループ戦で東九州龍谷高(大分)にストレート勝ちすると、2回戦も初出場の狭山ヶ丘高(埼玉)に2-0で勝利。懸命に食らいつく相手ディフェンスを破る、高い攻撃力を見せつけた。エースの一角としてチームを引っ張る大森咲愛は、「トスも合ってきたし、レシーブもいい感じにはまってきました。明日に向けてしっかりプレーができると思います」と充実した表情を見せた。
大森は7月上旬に自身3度目の国際大会となる「2024女子U20アジア選手権大会」に出場。決勝では中国に逆転負けを喫したが、高い壁と対峙した経験が今大会に生きている。「海外との試合では、(コートの)下に打つと通用しません。ユースでコーチに教えてもらった、通過点を残しながら奥に打つことができています」。前衛からだけなく、得意のバックアタックでも存在感を見せている。
26日に行われた決勝トーナメントの抽選会の結果、 3回戦で下北沢成徳高と戦うゾーンに。「どこでもいいよって、抽選を引く子には言っていたんですけど。いざ入ったら純粋にうれしい」と目を輝かせる。
3月の全国私立高等学校男女選手権大会(さくらVOLLEY)準決勝で同校と対戦し、フルセットの末に敗戦。ケガ人の影響もあり、エース西村美波キャプテンがミドルブロッカーを務めるなど万全では臨めなかった。だが、そこから7選手がアンダーエイジカテゴリー日本代表を経験し、昨年11月に手術をした平野シアラが復帰するなど、今季初の全国大会で布陣は整う。
「これまでつくってきた金蘭を出せるのでワクワクしています。いちばんは全力でやりきって、金蘭らしい楽しいバレーを見せられたらと思います」
全国屈指の高い壁に、胸を躍らせて挑む。
文・写真/田中風太(編集部)
■女子3日目(7/28)決勝トーナメント3回戦・準々決勝全12試合の紹介