令和6年度全国高等学校総合体育大会(男子)が7月31日(水)からダイハツ九州アリーナ(大分県中津市)ほかで行われる。昨年度の春高で連覇し、今大会も2大会連続優勝を狙う駿台学園高(東京)を軸に熱戦の予感が漂う。将来有望な10選手を紹介
川野琢磨(駿台学園高)
川野琢磨(駿台学園高〔東京〕)
かわの・たくま/3年/身長197㎝/最高到達点325㎝/渕江中(東京)/アウトサイドヒッター
中学3年生時から同世代の先頭を走ってきた大型スパイカー。駿台学園高では途中出場で春高連覇に貢献した。今季はオポジットからアウトサイドヒッターに転向し、サーブレシーブにも参加。攻守で高いポテンシャルを見せつけ、インターハイ連覇に導く。
中上 烈(洛南高〔京都〕)
なかがみ・れつ/3年/身長190㎝/最高到達点340㎝/長浜北中(滋賀)/アウトサイドヒッター
前衛後衛問わず相手の守りを粉砕するスパイクは、全国屈指の破壊力。1年生時からレギュラーとしてプレーし、昨年度は高校では自身初の全国大会となる春高を経験した。今季は全国私立高等学校男女選手権大会(さくらVOLLEY)で準優勝、近畿大会で優勝と結果を残し、風格も漂う。
山本 快(福井工大附福井高〔福井〕)
やまもと・かい/3年/身長187㎝/最高到達点330㎝/上庄中(福井)/オポジット
攻守でバランスのとれた世代屈指のサウスポー。昨年度はインターハイでベスト4、春高では準優勝と、同校初の好成績に貢献した。安定したサーブレシーブが持ち味で、目標は日本代表の髙橋藍。キャプテンとしてもチームをまとめ、目指すは昨年度届かなかった頂点だ。
松下晃大(東福岡高〔福岡〕)
まつした・こうた/3年/身長187㎝/最高到達点339㎝/千代中(福岡)/アウトサイドヒッター
多彩な攻撃が光る東福岡高のなかで、信頼を置かれるフィニッシャー。全国トップクラスの高い打点から強打を放ち、今季は九州大会で2度の優勝に導いた。昨年度の春高では自身初の全国大会を経験したが、右ひじの感染症の影響で本来の力を出せず初戦敗退。その悔しさをぶつける。
松下晃大(東福岡高)
一ノ瀬 漣(鎮西高〔熊本〕)
いちのせ・れん/1年/身長190㎝/最高到達点333㎝/大和中(佐賀)/アウトサイドヒッター
畑野久雄監督も期待を寄せる新エース。中学3年生時には全国中学生選抜に選出され、伝統校でいきなりレギュラーに。後衛からも決めきる打力に加え、ディフェンス面でも入学後から成長を続けてきた。1、2年生中心のチームのため、大きな経験を積む夏にできるか。
神﨑 優(金光学園高〔岡山〕)
かんざき・まさる/3年/身長195㎝/最高到達点343㎝/金光学園中(岡山)/ミドルブロッカー
今大会出場選手中トップタイの最高到達点で、中央、そしてライト側からも強打を打ち込む。小学生まではバドミントンをしており、金光学園中時代に始めたバレーボール。3年生時には全中ベスト4を経験した同級生ともに、高校でも好成績を目指す。
岩本純弥(高川学園高〔山口〕)
いわもと・じゅんや/3年/身長188㎝/最高到達点335㎝/高川学園中(山口)/ミドルブロッカー
昨年度は国体で初優勝を経験し、今年度からキャプテンに。高校入学後からミドルブロッカーになったが、粘り強いブロックは年々磨きがかかる。5月の中国大会で優勝するなど、新チーム結成後は公式戦無敗でインターハイへ。まずは昨年のベスト16越えを果たし、チームをその先に連れていく。
岩本純弥(高川学園高/写真は昨年度の春高時)
瀬川桜輝(東北高〔宮城〕)
せがわ・おうき/3年/身長182㎝/最高到達点321㎝/長町中(宮城)/セッター
下級生時からアンダーエイジカテゴリー日本代表候補合宿に名を連ねる司令塔。冷静沈着なトス回しが魅力で、コートの前後左右から攻撃を仕掛ける。男子日本代表の攻撃を参考に、6月の東北大会で優勝。昨年度から多くのメンバーが入れ替わったが、キャプテンとしても仲間を導く。
松田悠冬(慶應義塾高〔神奈川〕)
まつだ・ゆうと/3年/身長191㎝/最高到達点330㎝/西中原中(神奈川)/セッター
全国トップクラスの高さを誇る司令塔。将来を見据えて高校から本格的にセッターでプレーし、今年2月にはドリームマッチを経験した。幼いころから海外バレーに熱中し、いちばんうまいと思うセッターは、アメリカ代表のマイカ・クリステンソン。
谷本悦司(駿台学園高〔東京〕)
たにもと・えつし/3年/身長172㎝/最高到達点310㎝/大森二中(東京)/リベロ
昨年度からレギュラーをつかみ、連覇した春高ではベストリベロ賞に輝いた。高い瞬発力で球際に食らいつき、全国屈指の攻撃力を誇るスパイカー陣にボールを託す。今季はキャプテンとしても、インターハイ連覇に向けて仲間たちを鼓舞する。
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文/田中風太
写真/魚住貴弘、編集部
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