連覇を達成した駿台学園【写真:月刊バレーボール】
令和6年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ2024)は8月4日(日)に最終日を迎え、男子決勝トーナメント準決勝、決勝をダイハツ九州アリーナ(大分県中津市)で実施。第1シードの駿台学園(東京①)と東福岡(福岡)が対戦した決勝は、駿台学園が3-1で勝利し、2年連続3度目の優勝を飾った。
■決勝トーナメント男子決勝
駿台学園(東京①) 3-1 東福岡(福岡)
(25-23,20-25,25-18,25-23)
連覇を狙う第1シードの駿台学園は、ここまで失セット0で勝ち上がってきた。対する東福岡は2014年以来2度目の優勝を目指す。
第1セット、東福岡が③松下晃大のバックアタック、⑤首藤柚希のスパイクなどで3-7で先行すると、中盤、駿台学園にミスが出て8-13とリードを広げる。しかし駿台学園は⑤高澤大馳のスパイクなどで14-17と徐々に追い上げると、①川野琢磨のスパイクで同点に追いつく。さらに④櫻井信人がサーブで崩して⑤高澤が決め、23-22と逆転すると、最後は④櫻井のバックアタックが決まりセットを先取した。
第2セット、序盤は駿台学園にミスが出て東福岡がリードすると、さらに③松下、⑨比嘉晃跳のスパイクなどで得点し3-8とする。駿台学園は9-15から④櫻井のスパイクなどで6連続得点をあげて同点に追いつくが、16-16で東福岡が⑨比嘉、⑧糸瀬翔馬のスパイクなど4連続得点で突き放すと、最後は⑧糸瀬がパイプ攻撃を決めてセットを奪った。
第3セットは駿台学園がブロックや①川野のスパイクなどで8-4とリードすると、東福岡にミスが出て11-5と差を広げる。駿台学園はコート幅をいっぱいに使った攻撃で得点を重ねていく。終盤、東福岡は⑧糸瀬、⑨比嘉のアタックで追い上げを見せるも届かず、駿台学園がセットを制した。
第4セット、4-3から駿台学園がサーブで崩してブレイクを奪うと、的を絞らせない攻撃を展開し一気に12-4と突き放す。東福岡は①照屋舜主将のスパイク、②立石結大のブロード攻撃などで攻めるが、駿台学園はリベロ⑦谷本悦司主将のディグから攻撃につなげ16-8。このまま駿台学園が押し切るかと思われたが、東福岡は⑦坪井騰矢のブロックや②立石のスパイクなどで反撃すると、相手のミスもあり19-17と追い上げて、駿台学園がタイムアウト。それでも東福岡の勢いは止まらず、22-18から3連続得点をあげて1点差に詰め寄る。しかし、駿台学園は⑭敷浪孝一のクイックで流れを切り、最後は④櫻井のスパイクで25点目。連覇が決まると、選手たちはコート上に倒れ込んだ。
■男子大会の栄冠をつかむのは? 四強チームの勝ち上がりをチェック
■正セッター樋口が骨折の洛南が2試合連続の逆転勝ちで3回戦へ 細田監督「真の王者になれるか試されている」
■川野琢磨、中上烈ら将来有望な10選手【北部九州インターハイ(バレーボール男子)】
【前回大会】駿台学園が7年ぶり2度目の栄冠 インターハイ男子最終順位と個人賞、全試合結果一覧