パリオリンピック2024の男子バレーボール競技は決勝トーナメントがスタート。男子日本代表(予選総合ランキング8位)は、現地8月5日(月)に決勝トーナメント準々決勝でイタリア(同1位)に2-3で敗れ、準々決勝敗退となった。
日本は予選ラウンドC組3位、予選総合ランキング8位で決勝トーナメントに進出。イタリアはB組1位、予選総合ランキング1位と好調を保っていた。2022年に行われた世界選手権で優勝したあと、ネーションズリーグ(VNL)2023では日本との3位決定戦に敗れ4位、VNL2024では5位だった。
第1セット、日本は7-7から石川主将がサーブで崩しバックアタックを決めるなど3連続得点でリード。その後も西田のサービスエースや山内のクイックなどでリードを広げる。20-15で相手のスパイクが関田の顔面に当たって倒れ込む不安な場面もあったが、直後に山内とのコンビを成功させるなど、安定した試合運びでセットを奪う。
第2セット序盤、イタリアのミスや石川主将のサービスエースでリードするが、ガラッシのサービスエースで逆転されるとルッソのブロック、ラヴィアの軟打などで13-17と点差を広げられる。しかし石川主将のサーブで崩し、得点を重ねて追い上げると、この試合2本目のサービスエースで同点に追いつく。再度リードされ22-23となるが、西田の軟打で同点、さらにリベロ山本が好レシーブでつないだボールを石川主将が決めて逆転。最後もディフェンスから石川主将が決めてセットを連取した。
第3セットは髙橋藍のブロック、西田のサービスエースで6-3と先行する。その後サイドアウトを取り合うが、長いラリーを髙橋藍のスパイクで制して13-9とする。あとがないイタリアが3連続得点で追い上げるも西田の連続ポイントで再び突き放すと、髙橋藍のパイプ攻撃などで流れを渡さず20点台に突入。イタリアがミキエレットのスパイクなどで追いつくが、石川主将が二段トスを打ちきって得点し、再びリード。山本の好レシーブを石川主将が決めて24-22とマッチポイントを握るが、イタリアが連続得点で追い上げ、ジャネッリのサービスエースでジュースに。最後はラヴィアに決められてセットを奪われた。
第4セットはイタリアがロマーノのスパイクでリードを奪う。4-7から関田が足で拾ったボールを髙橋藍が決めて追い上げるが、イタリアはガラッシのブロックなどで7-11とリードを広げる。日本は西田のブロック、サービスエースで10-12と追い上げると、髙橋藍のサーブ、石川主将のスパイクなど3連続得点で14-13と1点差に迫る。その後サイドアウトを取り合い、19-18で山本がまたも好守備を見せて相手ミスを誘い同点に追いつくと、髙橋藍のサービスエースで逆転に成功し21-20。しかしイタリアがミキエレットのスパイクとロッソのブロックで再度逆転。日本は石川主将のスパイクと相手のミスでジュースに持ち込んだものの、連続ブロックポイントを浴びて勝負の行方は第5セットへ。
第5セット、日本は髙橋(健)に代えて、小野寺をコートに送り込む。3-4から相手のミスと西田のバックアタックで逆転するが、イタリアもミキエレットのバックアタックで再び11-12と逆転する。イタリアが13-14とマッチポイントを握るが石川主将のスパイクでしのぎ、さらに石川主将が決め返して日本のマッチポイント。しかしイタリアがこれをしのいで2連続ポイントを決められ勝負あり。日本は東京2020オリンピックと同じ、準々決勝敗退で大会を終えた。最終順位は後ほど確定する。
■パリオリンピック2024男子
準々決勝
日本 2-3 イタリア
(25-20,25-23,25-27,24-26,15-17)
■日本の第1セットスターティングメンバー
山内、西田、髙橋藍、小野寺、関田、石川、リベロ山本
■日本のトップスコアラー(上位3人)
石川 30得点(アタック28得点、サーブ2得点)
西田 21得点(アタック16得点、ブロック1得点、サーブ3得点)
髙橋藍 16得点(アタック13得点、ブロック1得点、サーブ2得点)
■パリオリンピック2024予選ラウンド順位表・トーナメント表
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