地元、大分県中津市で行われたインターハイで、3位と見事な成績を残した東九州龍谷高(大分)。躍進の原動力となったのは忠願寺風來キャプテンと1年生サウスポーの忠願寺莉桜だ。2人は姉妹であり、チームを引っ張るキャプテンと、物おじしないエースとして、プレッシャーを感じながらも地元で躍動した。そんな娘たちを見守っていた父の貴博さんだ。
地元大分工高出身で、愛知学院大に進んだのち、大分三好ヴァイセアドラーの前身、三好循環器科EKG大分で活躍。2005/06シーズンまで同チームでプレーしていて、現在はVigare大分というクラブチームで中学生の指導にあたっている。2人が小学校のときには直接指導していたそう。
「地元で娘たちのプレーを見ることができてうれしい気持ちでいっぱいです。地元で行うインターハイはめったにないので、めぐり合わせというのか、そういうものを感じますね」
大会期間中には「とにかくミスをしていいから楽しめ」とメッセージを送った貴博さん。3年前には大分県でのインターハイ開催が決まっており、大舞台で活躍するわが子の姿に感慨深いものを感じたそう。それぞれの性格については「風來は小さいときからまじめで、コツコツ努力できる子です。今でもほんとうにまじめですね。莉桜は一言で言うと負けず嫌いですかね」とほほ笑みながら語ってくれた。
姉妹ともに名門のレギュラーとしてプレーすることに関して「地元の人に応援されているのをすごく感じます。成長した姿を見せることができたので、とてもいい機会になった」と振り返った。今後は「地元の人や周りの方々に愛されて、天狗になることなく、どんな方にも応援される人になってほしいです」。
販売中の月刊バレーボール9月号では、東九州龍谷高はもちろん、「子どもたちに感謝 親の思い」と題し、インターハイに出場した選手の親からのメッセージを掲載しています。
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