バレーボール男子日本代表のフィリップ・ブラン監督が、今シーズンを総括するコメントを8月16日(金)に発表した。
フィリップ・ブラン監督はパリオリンピックについて、「(オリンピックでのメダル獲得は)非常に高い目標ではあったが、ネーションズリーグで2大会連続のメダル獲得、6月には世界ランキング2位になるなど、プレーの質とこれまでの結果を考えれば現実的であると思っていた」と大会前の思いを語った。
ブラン監督は同大会のターニングポイントとして開幕ドイツ戦の第4セットをあげ、「このセットを奪って、3-1で勝利を収める十分な可能性があった。そうなっていれば、精神的にも、準々決勝前の順位も変わっていたでしょう」と分析しながら、「オリンピックは感情のコントロールがチームのパフォーマンスにおいて特別な役割を担う大会。(メダル獲得を目標に掲げ)その任務の重大さに直面し、自分自身の感情をコントロールするのは至極困難なこと」と特別な大会での精神面のコントロールの難しさを述べた。
ブラン監督は「日本のオリンピックメダリストに名前を刻むという夢を達成させてあげられなかったことが、ほんとうに悲しい」と今大会の結果について悔しい思いを述べた一方で、「このオリンピックまでの間に、私たちは日本のバレーボールの歴史を塗り替えてきた。代表選手全員をとても誇りに思っています」と選手たちへの思いを語った。
今季、パリオリンピックでのメダル獲得を最大の目標に掲げた男子日本代表。バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024では、目標の一つであったVNL予選ラウンド終了時点でのFIVBランキング5位以内(最終的に2位)を達成すると、同大会初の決勝進出を果たし、前回大会を上回る銀メダルを獲得。FIVBランキング2位で挑んだパリオリンピックでは、予選ラウンド1勝2敗でC組3位となるも、予選ラウンド全体8位で決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメント初戦の準々決勝では、予選ラウンド全体1位通過のイタリアと対戦。フルセットの末に惜しくも敗れて準々決勝で大会を終え、目標としていたメダル獲得はかなわなかった。
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