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新チームお披露目の日鉄堺BZは安井恒介や上村琉乃介ら若手が躍動。中央大やU15チームも登場する“お祭り”を開催

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  • 2024.08.20

選手のコンディションも鑑み、日鉄堺BZのエキシビションマッチには中央大の面々も加わった

 

 

「課題を克服できるように」(安井)「エースのメンタルを吸収したい」(上村)

 

 バレーボール祭りの初日を締めくくったのは日鉄堺BZと中国リーグの保定沃隶男子排球倶楽部との4セットオープンマッチ。日鉄堺BZはシャロン バーノン・エバンズ(カナダ)や今季新加入のルチアーノ・パロンスキー(アルゼンチン)ら外国籍選手が不在だったが、高さで上回る相手に対して、オフシーズンの練習の成果をぶつける。中でも入団2季目の安井恒介やルーキーの上村琉乃介が存在感を見せた。

 

 安井は日鉄堺BZに入団後、それまでのミドルブロッカーからサイドアタッカーに転向。昨季は主にオポジットとして2枚替えで起用され、今季からは本格的にアウトサイドヒッターでプレーする。これまでのキャリアではポジション柄、試合でサーブレシーブに入ることはほとんどなかったが、今は当然、相手のサーブを受けることになる。この日の試合では高い打点からのサーブを何本も浴び、「スピンのサーブに対しては、いい感覚で返すことができましたが、フローターサーブに体勢が崩されたり、パスがずれてしまったので。(出来は)まだ60点くらいです」と安井は苦い顔。チームからも守備面、特にサーブレシーブの安定感は求められている部分であり、「リーグまでに課題を克服できるように頑張りたいです」と言葉に力を込めた。

 

 

安井恒介(やすい・こうすけ/身長189㎝/最高到達点346㎝/市立尼崎高〔兵庫〕→明治大→日鉄堺BZ/アウトサイドヒッター)

 

 一方の上村は最高到達点350㎝超えの高さとルーキーらしい勢いを買われ、オポジットとしてコートに立つ。内定選手でプレーした昨季は主にリリーフサーバーで起用されていたが、この日は高さを生かした豪快なアタックをライト側から何本も突き刺した。とはいえ、「クロス方向へのアタックは相手の高いブロックに当ててしまって。打ち出しの速さとライン側に出すことを意識していきたいです」と修正点を受け止めていた。

 

 同じポジションには身長206㎝、最高到達点382㎝の圧倒的なフィジカルを誇るエバンズが君臨する。いずれは戦列に帰ってくる大砲とともに戦うことになるわけだが、「自分は違うタイプのオポジットにならなければ。いろいろとやらないといけないことがありますし、考えることが増えましたね」と上村。それでも「楽しみです。サイドのパロンスキー選手はオリンピックに出場していましたし、上手なので。エースのメンタルを吸収できたらいいなと思うんです」と意欲的な姿勢をうかがわせた。

 

 外国籍選手が合流前であり“フルメンバー”とはいかなかったものの、24-25シーズンを戦う新チームをファンたちの前に披露した日鉄堺BZ。上村は「皆さんの応援してくださる気持ちに触れられて、いっそう頑張ろうと思えました。もっともっと期待に応えたいです」と、お祭りの高揚感を力に変えていた。

 

 

上村琉乃介(かみむら・りゅうのすけ/身長186㎝/最高到達点352㎝/日本航空高〔山梨〕→東京学芸大→日鉄堺BZ/オポジット)

 

【日鉄堺BZ vs. 保定沃隶男子排球倶楽部/試合結果】

8月10日:3-1(25-20,25-19,21-25,26-24)

8月11日:3-1(25-20,25-19,15-25,25-15)

※4セットオープンマッチ

 

 

エキシビションマッチを終えて記念の写真撮影

 

(取材・写真/坂口功将)

 

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