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NECレッドロケッツ川崎がホームタウンで『LIFT OFF!発射式』を開催

 「女子バレーの枠を超えたバレーボールを我々NECレッドロケッツ川崎から発信していきたい」と意気込む金子監督

 

 

 10月12日(土)のSVリーグ女子開幕まで1ヵ月を切った9月15日(日)、NECレッドロケッツ川崎が、川崎駅に隣接の商業施設「川崎ルフロン」1階のイベントスペースで、『2024-25シーズンNECレッドロケッツ川崎~LIFT OFF!発射式~』を開催した。

 

 “2024-25大同生命SV.LEAGUEへ向けて、皆さまと心を一つにし、開幕戦へ向けて気持ちを高めていきたい”という趣旨で実施されたこのイベント。3連休の中日とあって、会場には開始時間である16時よりはるか前から続々とファンが集まり始め、スタート時には2階フェンスまで埋め尽くされ熱気があふれた。

 

 イベントは、新シーズンを戦う選手、スタッフの紹介から始まり、新PV(プロモーションビデオ)のお披露目、トークショー、次世代を担うアカデミー生の紹介、そしてフォトセッションまで、約1時間に及ぶ盛りだくさんな内容。コート上とは違った選手の素顔に触れ、ファンにとっては“レッドロケッツ”がより身近に感じられ、新シーズンに大いに期待が持てるイベントとなった。

 

 

 

 

 その新シーズンにキャプテンを務めるのは、セッター澤田由佳。一度は現役を退き、昨シーズンはスタッフとして、選手とは異なる視点でチームを見つめた澤田だが、その経験も生かし、気持ちも新たに戦いの先頭に立つ。「レッドロケッツのよさは、選手一人一人の強みをお互いが理解して引き出し合えるところ。そこは自分も誇りに思っていますし、それを大切にしながら、新シーズンもたくさんの方々に応援していただけるよう、愛していただけるよう、みんなで頑張っていきたいと思います」と、澤田はファンの前でキャプテンとしての決意と意気込みを語った。

 

 イベント後の個別取材で、パリオリンピックを戦い、休養後、チームに合流して間もない山田二千華は、「他チームの外国人選手のスパイクの脅威に対しても、受け身になるのではなく、自分たちがやるべきことを明確にして、戦う準備をしていきたい」と語り、ネーションズリーグやパリオリンピックで世界の列強と戦った経験をチームにフィードバックする役割を自覚し、気を引き締めていた。

 

 山田とともにパリオリンピックを戦い、JTマーヴェラスから移籍した和田由紀子は、昨シーズンまで対戦相手であったレッドロケッツに対して、「とても勝負強く、ここぞという試合や決勝に向けてしっかり完成させてくるチーム、大事な試合で勝ち切れる強いチーム」とその印象を語った。そして加入後、まだ限られた時間ではあるが、「練習が終わったあとも選手どうしのコミュニケーションがとても多く、一人一人がバレーボールに対してすごくまじめで、それぞれが強い気持ちを持って取り組んでいる」と強さの秘訣を実感したという。

 

 チームを率いる金子隆行監督は、「“大同生命SVリーグ”に対して、今非常に注目が集まっていると思います。その中でも男子の注目度は半端ないぐらいすごい。しかし、そこで男子に頼るのではなく、女子バレーの枠を超えたバレーボールというのを、我々NECレッドロケッツ川崎から発信していきたい。男女関係なく、日本のバレーボールのよさを追求していきたいと思っています」と強い決意を語った。さらに、「チームとしても、バレー界としてもチャレンジの年になる」と続けた金子監督。絶対的エースだった古賀紗理那さんが引退し、初めて迎えるシーズンとなるが、“誰がその穴を埋める”というのではなく、澤田新キャプテンが語った「選手一人一人の強みをお互いが理解して引き出し合えるチーム」というレッドロケッツの持ち味を発揮することが、シーズンを勝ち進むための武器となり、リーグをけん引する存在として期待される部分でもあるだろう。

 

 NEC川崎はこの後、9月22日(日)~29日(日)にナコーンラーチャシーマー(タイ)で開催される2024アジア女子クラブ選手権大会に出場予定。その後、新たな歴史の始まりを告げるSVリーグでは初代王者を目指すと同時に、1994年にかつての日本リーグを継ぐVリーグが始まって以来、初のリーグ3連覇に挑む。

新シーズンのユニフォームについて語るのはチームの精神的支柱である島村。フロント部にあしらわれた7本のラインは川崎7区を表現している

 

 

 この日、イベントに登壇したのは#18アチャラポーン・コンヨットを除く下記の各選手。

#6澤田由佳/#1島村春世/#2佐藤淑乃/#3塚田しおり/#4廣田あい/#5山田二千華/#7甲萌香/#8野嶋華澄/#9藤井莉子/#10中川つかさ/#11古谷ちなみ/#12山内美咲/#13和田由紀子/#14原嶋睦夢/#15ロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ/#16佐々木遥子/#17伊藤一葉/#19田中瑠奈/#20大工園彩夏

 

 新シーズンのユニフォームは、前面に縦7本のラインがあしらわれているが、これはレッドロケッツのホームタウンである川崎市の7区(麻生区/川崎区/幸区/高津区/多摩区/中原区/宮前区)を表現しているという。

 

 女子SVリーグ開幕を告げるオープニングマッチは、10月12日(土)、ホームである川崎市とどろきアリーナを舞台に、埼玉上尾メディックスを迎えて行われる。また、この開幕戦終了後には、パリオリンピックを最後に現役から引退した古賀紗理那さんの引退セレモニーを実施予定。

 

 翌13日(日)の試合は、今年、ホームタウンである川崎市が市制100周年を迎えたことにちなみ、『川崎市市制100周年記念試合』として行われる。ホームタウンである「川崎」をチーム名につけて戦う初めてのシーズンとして、川崎市在住の観客向け参加型イベントなども予定されている。詳しくは、下記NECレッドロケッツ川崎公式サイトまで。

 

NECレッドロケッツ川崎 公式サイト

https://red.necrockets.net/

 

取材・写真/村山純一(月刊バレーボール編集部)

 

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【動画】2024-25シーズンNECレッドロケッツ川崎プロモーションビデオ

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