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春高2025

宮浦健人らが世界レベルのプレーを披露 地元ファン熱狂

  • SV女子
  • 2024.09.25

Aichi Volleyball Fes 2024が豊田合成記念体育館エントリオ(愛知)で923日に行われた。男子はウルフドッグス名古屋とジェイテクトSTINGS愛知が、女子はクインシーズ刈谷とデンソーエアリービーズ(今シーズンからメインのホームタウンを福島県郡山市に移転。活動拠点だった愛知県西尾市は「マザーホームタウン」としている)がそれぞれエキシビションマッチを行った

 

 

STINGS愛知に新加入の髙橋健太郎はプレーだけでなく声でも会場を盛り上げた

 

 

STINGS愛知とデンソーがそれぞれ勝利

WD名古屋、刈谷も開幕に向けて順調な仕上がり

 

 イベントの最後に予定されていた男子のエキシビションマッチ。男子日本代表選手を多く擁するSTINGS愛知に、ホームであるWD名古屋、両チームの選手入場の際には割れんばかりの大歓声が上がり、試合前から興奮に包まれる。STINGS愛知は新加入のトリー・デファルコ、髙橋健太郎、小川智大、そして3シーズンぶりに復帰の宮浦健人がスタメンに名を連ねた。対するWD名古屋もティネ・ウルナウト、ニミル・アブデルアジズ、深津英臣の新加入組がスタートから出場した。試合はSTINGS愛知のデファルコ、WD名古屋のニミルが力強いスパイクでそれぞれ得点を重ねる。「状態はそんなによくない。もっと練習しないといけない」と振り返ったニミルだが、フル出場でチーム最多の22得点。圧巻のパフォーマンスを見せる。両チームともに硬さが見られ、試合序盤はサーブミスが多かったものの、第2セットにはSTINGS愛知の宮浦が、第3セットにはWD名古屋のニミルがサービスエースを決め、世界レベルの実力を見せつけた。

 

 同じく光ったのは両チームのディフェンスだった。STINGS愛知はリベロの小川、WD名古屋はリベロの市川健太が強烈なスパイクを拾うたびに会場が沸き立ち、詰めかけた満員の観客を堅い守備でも魅了した。

 試合はデファルコ、宮浦などの活躍で最初の2セットをものにしたSTINGS愛知がセットカウント2-1で勝利。敗れたWD名古屋は途中から出場した王東宸、山崎彰都が得点を重ね、第3セットを奪取し意地を見せた。試合後にはWD名古屋の高梨健太が今シーズンからキャプテンを務めることをエントリオに集まった観客に発表。またSTINGS愛知の髙橋(健)は「勝てるチームになっている。期待していてください」とファンにメッセージを送った。

 

 

日本体大を卒業し、長いシーズンに臨むデンソーの#10石倉

 

 

 女子のエキシビションマッチはデンソーがセットカウント2-1で刈谷を下し、ファンに勝利を届けた。デンソーは新加入のアマンダ・コネオと、昨シーズンからプレーしている石倉沙姫、野田祐希の3人が得点を重ね、勝利に大きく貢献。石倉は「限界に挑戦したい。このチームにずっと所属しているというような気持ちで堂々とSVリーグでも戦いたい」と語った。

 

 刈谷は第3セットにメンバーを大幅に入れ替えると、新加入のセッター佐藤彩乃のトスからリズムをつかむ。V・サマーリーグでも活躍した舟根綾菜や長野有紗などが得点を重ね、セットをものにした。「すごくワクワクしているし、どのくらい通用するか挑戦できるのが楽しみ」と舟根。これまで開幕前に故障を繰り返してきた経験から、夏場にトレーナーとともにフィジカル面をより重点的に鍛えてきたと話し、プレーでも状態のよさがうかがえた。

 いよいよ開幕目前、男女ともにどんなパフォーマンスを見ることができるのか。SVリーグに大きな期待が高まっている。

 

取材・写真/廣田充則(編集部)

 

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