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大同生命SVリーグ女子開幕戦はアウェーの埼玉上尾が記念すべき1勝 試合後には古賀紗理那さんの引退セレモニーを実施

2024-25 大同生命SV.LEAGUE WOMEN OPENING MATCHが開催された

 

 

 国内トップリーグ新時代の到来を告げる大同生命SVリーグ女子開幕戦、NECレッドロケッツ川崎と埼玉上尾メディックスの試合が「2024-25 大同生命SV.LEAGUE WOMEN OPENING MATCH」と銘打ち、10月12日(土)、川崎市とどろきアリーナ(神奈川)で開催された

 

 秋晴れにも恵まれ、11時にオープンした場外広場ではチアグループSPARKLESによるパフォーマンスやグッズ販売、飲食ブースなど、早くから詰めかけた大勢のファンで盛り上がりを見せていた。

 

 

みごと大同生命SVリーグ女子開幕戦で記念すべき勝利をあげた埼玉上尾

 

 14時5分に開始された試合は、前回チャンピオンで、新旧リーグをまたいで史上初の3連覇を目指すNEC川崎と、昨シーズンはチーム史上最高タイの3位となり、さらなる高みを目指す埼玉上尾の顔合わせとあって、序盤から互いに一歩も譲らぬ攻防を展開した。

 

 コンヨット アチャラポーンのスパイクでNEC川崎が新リーグの記念すべき初得点をあげる。すると、埼玉上尾もすかさず目黒安希、佐藤優花の柔剛織り交ぜた攻撃で対抗し逆転。その後、NEC川崎は昨季までのエースだった古賀紗理那さんの背番号「2」を背負った佐藤淑乃や、新加入のダシルバ ロレイナメアリーズ、ベテラン島村春世が躍動すれば、埼玉上尾も佐藤、濵松明日香、黒後愛ら多彩な攻撃陣が一歩も引かぬ戦いを演じ、一進一退の展開となったが、終盤で高い集中力を見せた埼玉上尾が第1セットを26‐24で先制した。

 

 第2セットは、好調を維持する佐藤の活躍により埼玉上尾が序盤で12‐8とリードするが、テクニカルタイムアウトを機にNEC川崎はダシルバのスパイク、甲萌香のサービスエースなどで流れをつかむと、このセットから出場の佐々木遥子や島村らの奮闘で17‐15と逆転に成功。お互いに主導権を奪い合う展開となったが、堅いディフェンスでつないだボールを、濵松や黒後がほしい場面で得点につなげるプレーで、このセットも埼玉上尾が25‐23で連取。

 

 第3セットは、再び第1セットのような互いに譲らぬ競り合いとなった。しかし、アウェーのプレッシャーをはねのけて2セットを連取し、勢いに乗る埼玉上尾は、時間の経過とともに自信あふれるバレーボールを展開し、このセットも終盤に目黒の連続得点などで一気に流れを手繰り寄せ、25‐22で奪取。チーム一丸の戦いで見事、新リーグの開幕戦を制した。

 

 

ホームでの開幕戦で黒星を喫したNEC川崎。ここからの巻き返しを期す

 

 

■試合結果(観客3280人)

埼玉上尾 3-0 NEC川崎

(26-24,25-23,25-22)

 

■NEC川崎の第1セットスターティングメンバー

佐藤、甲、ダシルバ、コンヨット、島村、中川、リベロ大工園

 

■埼玉上尾の第1セットスターティングメンバー

鎌田、目黒、山中、黒後、佐藤、濵松、リベロ岩澤

 

 

引退セレモニーで詰めかけたファンに笑顔で感謝の意を伝えた古賀さん

 

 

 なお、試合後にはパリオリンピックで現役生活に終止符を打った古賀紗理那さんの引退セレモニーがコート上で行われた。オリンピックへ出発前の7月9日に自身のSNSで引退を表明した古賀さんは、2015年春に熊本信愛女学院高を卒業後、NEC川崎ひとすじで10シーズンをすごした。その間、熱い声援を送り続けてくれたNEC川崎のファンとのひとときを、古賀さんはホームアリーナである川崎市とどろきアリーナで、慈しむようにすごしていた。

 

取材・文/村山純一(月刊バレーボール編集部) 写真/山田壮司

 

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