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中学世代No.1エース対談 清風 西村海司×城南 寺岡蒼大が夏の激闘を振り返る「一球一球に思いがこもっていた」「どこに打っていいかわからなかった」

  • 中学生
  • 2024.10.18

 バレーボールの「令和6年度全国中学選抜強化第一次合宿」が1010日から13日にかけてオガールベース(岩手)を拠点に実施された。全国各地から男女各30名が集結したなか、男子にはこの夏の第54回全日本中学校選手権大会(以下、全中)で“大会ベストゲーム”の呼び声高い清風中(大阪)と城南中(広島)による準決勝を争った両校のエースの姿も。清風中の西村海司と城南中の寺岡蒼大、将来を有望視されるエースアタッカーの初対談が、ここに実現!!(取材日:10月11日)

 

 

<左から>西村海司(にしむら・かいじ/清風中〔大阪〕3年/身長179.3㎝/最高到達点320㎝/アウトサイドヒッター)/寺岡蒼大(てらおか・そうた/城南中〔広島〕3年/身長180㎝/最高到達点316㎝/アウトサイドヒッター)

 

 

――二人が初めて絡んだのは…

西村 全中だよね。初めて対戦したのも全中でした。

寺岡 それまで話したこともなくて。(今年2月の)長身選手発掘育成合宿では僕がインフルエンザで参加できなかったんです。

西村 なので、この合宿がほんとうに初めてです。一緒にやるのは。

 

――全中で初対戦が実現したわけですが、それまでのお互いの印象は?

寺岡 当然、名前は知っていました。

西村 すごいスパイクを打ってくると聞いていたので、対戦を楽しみにしていました。

寺岡 とても打点が高くて、すごいエースだ、と。僕も対戦してみたいなと思っていました。

 

――全中の最終日、準決勝での対戦が決まったときの心境は?

西村 うわぁ…!! って(笑)

寺岡 やるなら決勝がよかったなぁ、と。

西村 エースの打ち合いになると想像していました。

寺岡 それに、レシーブの拾い合いになる、とも。

 

――いざ試合では第1セットを清風中が25-16と大差で先取しました

西村 ですが、1セット目は城南中も絶対にフルパワーは出せていないから、とチーム内では話していました。なので、第2セットも引き締めて、もっともっと警戒していこうと考えていました。

寺岡 試合前の清風中の印象は、とにかく全員の平均身長が高くて、よく打ってくるな、という印象。実際に(西村)海司を筆頭に、ほんとうに打ってきましたね。

西村 (寺岡)蒼大も想像どおりで、ものすごいスパイクを打ってきました。相手としては嫌でしたね。

 

 

金蘭会高(大阪)のエース西村美波を姉に持つ、清風中の西村

 

 

――第2セットは清風中が24-22と先にマッチポイントに到達。ですが、そこから城南中がひっくり返して、最終的に30-28で取り返します

寺岡 正直、相手のマッチポイントになった時点で「もう終わるのか」という気持ちもありました。ですが、あきらめずに、自分たちを信じてプレーしたらセットを取ることができてうれしかったです。

西村 ラスト1点が取れなくて、とにかく悔しかったです…。

 

――そうして第3セットでは出だしから城南中のペースに。一時は15-8と最大で7点差をつけましたが、清風中がそこから追い上げて、西村選手の連続バックアタックで16-16と同点にしました

西村 第2セットを落とした分、自分たちのほうが不利かなと思いながら第3セットに入りました。

寺岡 第2セット終盤からシーソーゲームが続いて、それを取りきれただけに、このままいけば勝てる、という自信しかなかったです。ですが、第3セットの中盤で海司の「決めてやるんだ」という思いが一球一球にこもっていると感じました。

 

――試合も終盤になり、西村選手のバックアタックを寺岡選手が抜群の反応で拾い上げる場面もありました

西村 振り返ると、あのときはもうどこに打てばいいかわからなかったですね。相手ディフェンスがいるのとは逆の方向に打とうとしても、空いているスペースが限られていて、そこに打つと拾われる、という具合でした。

 

――最終的に第3セットを25-23で獲得した城南中がセットカウント2-1で勝利しました

西村 とにかく悔しい思いしかなかったですね。

寺岡 あのときは決勝で勝つことを目標にして全力で取り組んでいました。清風中にあれほどのギリギリで勝てたのはうれしかったですけれど、次(決勝)もあるから「しっかり集中していこう」と考えていました。(※最終結果は安田学園中〔東京〕に敗れて準優勝)

 

 

全中では2大会連続で最終日進出を果たした城南中の寺岡

 

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