金光学園高が2年連続のオレンジコートへ エース池田がフル回転の活躍で3-2の激闘を制す【春高2025岡山県予選(男子)】
- 高校生
- 2024.11.19
第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会岡山県代表決定戦兼令和6年度岡山県高等学校男女バレーボール選手権大会決勝は、11月17日(日)にジップアリーナ岡山で行われた。男子は金光学園高が2年連続5回目の本戦出場を決めた
金光学園高
全国大会経験の豊富な3年生が力を発揮
エース池田耕大の体は、限界に近づいていた。
昨年度はインターハイ、春高を経験し、今季も県内で強さを見せてきた金光学園高。負けられない重圧と、身長177㎝の決して大きくはない体で繰り返すジャンプで、心身ともにダメージが蓄積した。2-1の第4セットあたりから足に違和感があったが、覚悟を持って助走に入った。
「最後の大会なので。足がどうなろうとしっかり決めきろう」
それまではセッター亀山侑生キャプテンが「(池田は)高校1年、2年生の予選でも足をつったり途中離脱していました。コートにいるだけでこのチームは強いので」と池田以外にもトスを散らした。だが、第5セットはエースが底力は見せる。5-4から3枚ブロックに対して技ありのスパイクを放つと、連続ブロックで3連続得点。その後もコートの下へたたきつける強打とノータッチエースで10-5と突き放した。最後もチャンピオンシップポイントを決めきり、コートになだれ込む仲間と喜びをわかち合った。
激闘を制したのは、エースの力だけではない。亀山洋司監督が「うちを倒すためにほんとうに練習してきたんだな、とつくづく感じて。だいぶしんどかったです」というように、岡山東商高の攻撃に苦戦。サウスポー原田朋輝には、得意のクロスだけでなくスレートにも決められた。それでも、「自分はブロックでチームにいちばん貢献しないといけないポジション。それが今日の試合で出せました」と語る身長195㎝のミドルブロッカー神﨑優が要所でシャット。池田の対角を組む不動寺優斗も、テクニックの光るプレーで全国大会の経験を発揮した。
#3池田耕大(金光学園高)
昨年は16年ぶりに春高に出場したが、不動寺が「ほんとうに何もできなかった」と振り返るように初戦敗退(2回戦/対昇陽高〔大阪〕)に終わった。祖父の亀山精二総監督、父の洋司監督、そして妹でマネジャーの実和と最後の戦いに臨む亀山キャプテンは「春高の借りは春高でしか返せない。まずは勝利をプレゼントして、チームの目標のベスト8の壁を超え、表彰台に登れるようにしたいです」と力を込めた。
決勝の試合結果
金光学園高 3(25-19、23-25、25-23、22-25、15-9)2 岡山東商高
#3原田朋輝(岡山東商高)
文・写真/田中風太(編集部)
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