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就実高が最大失点「10」の圧倒で優勝 連覇が懸かる春高へ西畑監督は「自分たちが納得するバレーを」【春高2025岡山県予選(女子)】

優勝を決める得点をマークした途中出場の1年生、#13三宅陽菜を#4福村心優美キャプテンらが労う【写真:田中風太】

77回全日本バレーボール高等学校選手権大会岡山県代表決定戦兼令和6年度岡山県高等学校男女バレーボール選手権大会の決勝は、1117日(日)にジップアリーナ岡山で行われた。女子は国スポを制し、年明けの春高で連覇が懸かる就実高が11年連続48回目の本戦出場を決めた

 

 

優勝を決める得点をマークした途中出場の1年生、#13三宅陽菜を#4福村心優美キャプテンらが労う

 

 

ブロックのわずかな乱れもすぐに修正

 

 優勝を決めた福村心優美キャプテンら選手たちの表情は明るい。最大失点は第3セットのわずか「10」。「ここは通過点なので、まずはほっとしている気持ちがいちばんです。コートの雰囲気がすごくよく、自分たちのリズムでできたので、すごく戦いやすかった」と快勝を振り返った。

 

 1年生セッター加藤由詩がトスを散らし、スパイカー陣が躍動。エース福村キャプテンはもちろん、ミドルブロッカー比留間美晴、オポジット押川優衣らの攻撃が止まらない。第1、第2セットともに7連続得点を奪うなど、25-525-7で圧倒した。

 

 第3セットは相手レフトからの攻撃で得点を許し、序盤は4-5とサイドアウトを取り合う展開に。しかし、西畑美希監督が「たぶん一生懸命になっていて気づいていないだけなので」とライト側のブロックの位置取りを指摘すると、すぐに対応した。7-8から福村キャプテンのサーブでブレイク。押川が相手のエースをブロックするなど11連続得点で一気に突き放した。リベロの仙波こころの堅い守りも光り、25-10でストレート勝ちを決めた。

 

 インターハイは決勝で金蘭会高(大阪)にストレート負けを喫し、準優勝。悔しさを胸に、国スポではそのライバルに3-0で勝利した。年明けの春高では常につきまとう「連覇」の二文字。だが、深澤めぐみ(SAGA久光)、つぐみ(東レ滋賀)を擁した2021年度にもその偉業を成し遂げた西畑監督はさらりと言う。

「あのときは選手たちと一緒に私もオドオドしましたが、深澤たちのときに慣れました。経験したことを言えるから、もう大丈夫。私たちは自分たちが納得するバレーができれば1回戦でも2回戦(敗退)でも構いません。納得しない準優勝(今夏のインターハイ)だと全然うれしくなかったので。自分たちが納得するバレー、それの積み重ねです」

 

 

就実高

 

 

 今大会で課題として表れたブロックの乱れやサーブ。指揮官が「練習で気になっていることはそのまま試合に出る」というわずかなスキを、本戦までの残り1ヵ月半で突き詰める。福村キャプテンは「みんなから連覇と言われますが、1年生のときは春高に出られなかった(大会規定により欠場)ので、まずは出させてもらえることに感謝したいです。できることを全力でやって、センターコートで笑顔で終わりたいです」と力強い眼差しで語った。

 

決勝の試合結果

就実高 325-525-725-100 玉野光南高

 

文・写真/田中風太(編集部)

 

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