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春高2025

デンソーテンレッドフェニックスは対象を問わず充実の指導を実施 ひょうごスポーツ応援部主催「バレーボール交流会(小学生対象)」&親和女高合同練習会

  • 9人制
  • 2024.12.18

参加した子どもたちや親和女高の選手たちも一緒に、全員での1枚

 

 

9人制女子のトップチームが1日がかりで熱血指導

 

 スポーツを頑張る兵庫の子どもたちをサポートする「ひょうごスポーツ応援部」の依頼により、9人制女子のトップチームであるデンソーテンレッドフェニックスが小学生を指導する「デンソーテン レッドフェニックス バレーボール交流会」が12月8日の午後にデンソーテン体育館(兵庫)で開催された。

 

 同日午前中に、デンソーテンは親和女高(兵庫)との合同練習を開催。同校は春高兵庫県予選の決勝で惜しくも兵庫大附須磨ノ浦高に敗れたが、県2位の強豪である。今年9月に強化合宿で訪れた、デンソーテンOGの中村阿寿紗監督率いる西日本短大附高(福岡)の縁もあって今回の合同練習が実現し、親和女高のメンバーは午後からのバレーボール交流会も手伝ってくれた。

 

 この日は第45回近畿小学生選手権大会が行われていたうえ、インフルエンザや風邪の流行もあって参加人数は15人と少なめだったが、その分一人一人に選手が担当として付くことができ、密度の濃い指導が実現した。

 

ハイレベルな高校生とは合同練習で刺激を与え合う

 

<親和女高との合同練習メニュー>

アップ、強打レシーブ、3人レシーブ、ポジション練習(ブロック、レシーブ、トス)、試合形式

 

 午前中に合同練習を実施した親和女高は、学校の強化クラブに選ばれ、寺口朋孝監督が指導を始めてから3年目にして県2位の成績を残した成長著しいチームである。大学生と練習することはあっても、実業団とは初めてということで最初は緊張気味だったが、真剣に取り組む姿が光った。

 

 練習のメインはレシーブとブロック。3人レシーブはふだんの練習でも取り入れているというものの、「ボールを出す人の動きを察知して素早く準備、次につながるようなボールを上げる」といったデンソーテン竹口和三GMの指導は初めてとのこと、とても実践的で勉強になった、と好評だった。

 

 ポジション練習では、前衛の選手が主導となってのブロックや、デンソーテン藤本幹朗監督の正確な打ち込みによるサーブレシーブのほか、セッターは児玉光涼選手とのマンツーマンでトス練習を行った。9人制と6人制で異なる部分もあるが、デンソーテンの選手たちもかつては6人制のトップチームで活躍した名手ばかり。学生時代を思い出し、少しでも多くのことを学んで欲しいと熱を込めて指導にあたった。

 最後は試合形式を実施して午前中の合同練習は終了。短い時間ではあったが、いい影響を与え合い、充実した練習を行うことができた。

 

 

最後まで子どもたちは集中を切らさずに取り組んでいた

 

 

経験に差がある受講生たちにもきめ細かく対応

 

<バレーボール交流会でのメニュー>

アップ、パス練習(アンダー/オーバー)、レシーブ練習、3人レシーブ、スパイク練習、サーブ練習、ゲーム形式

 

 午後からは、ひょうごスポーツ応援部主催の「デンソーテン レッドフェニックス バレーボール交流会」。公募で集まった小学生が対象のバレーボール教室で、参加者はまだバレーボールを始めて日が浅い、小さな子どもたちがメインである。まずはボールに触れて楽しんでもらうことが大切だということで、今回はソフトバレーボール用のゴムボールも用意された。

 

 なかには中学生かと思うくらい上手な受講生もおり、少人数ながらも初心者から上級者までを同時に教える必要があるのがバレー教室の難しいところ。どちらの参加者にも楽しんでもらうにはどうしたらいいか? 悩ましい部分もあったが、親和女高の選手たちも手伝ったことで、一人一人の参加者に担当者を付けることができ、個々の習熟度に合わせてじっくり教えることが可能となった。

 

 最後のゲーム形式では、中・上級者グループと初心者グループの2つにコートを分けて、それぞれでバレーボールを楽しんだ。得点が決まるとポーズを決めて喜ぶ子どもたちに、指導側も自然と笑顔がこぼれる。物怖じしない元気な子どもたちが多く、何をやるにも率先して参加していたうえに、親和女高のメンバーも子どもたちとの触れ合いを楽しんでいたため、終始笑顔と元気な声が絶えない教室となった。

 

 

参加者はみんな元気いっぱい。お互いの笑顔があふれる1日に

 

 

楽しかった1日を振り返って

 

■親和女高 寺口朋孝監督

「今日は一日、生徒はもちろんのこと、竹口GMや藤本監督とお話することができて私もたいへん勉強になりました。生徒たちは若干緊張気味でしたが、実業団の選手と一緒にコートに立って、練習することでしかわからない技術、動き方、考え方があると思います。短い時間でしたが、それを感じることができた合同練習だったと思います。また、午後からの交流会では子どもたちと一緒にとても楽しそうな生徒たちが印象的でした。教える難しさと楽しさを、同時に学んでくれたと思います」

 

■親和女高 林 佑月稀主将

「私たちはまだプレーすることに一生懸命ですが、実業団の選手の皆さんはすべてに余裕があり、選手全員が人前でしっかりと話せて、的確に指導してくださるのがほんとうにすごいと感じました。私はセッターなので、午前中は児玉選手に見てもらったのですが、細かいところまで質問することができてとても勉強になりました。

 私たちも春高県予選で2位になってから、周囲の視線が変わってきて、プレッシャーも感じるようになってきました。レッドフェニックスの選手の皆さんのように振る舞えるよう、目標を持って今後も部活を頑張りたいと思います」

 

■ひょうごスポーツ応援部 近藤ひふみ代表

「小学生と中学生、それぞれを対象として定期的にバレーボール教室を開催しています。今回は初めてレッドフェニックスの皆さんに全面的におまかせすることができて、指導者側としてもたいへん勉強になりました。選手それぞれが全員、実践しながらここまで教えることができるチームは、他にはなかなかないと思います。子どもたちもずっと楽しそうに夢中でボールを追いかけており、保護者の皆さんもとても喜んでいました。神戸もサッカーやバスケットボールが盛り上がってきているので、バレーボールも負けたくない。今後も子どもたちのために、一緒にバレーボール文化を育んでいければと思っています」

 

■デンソーテンレッドフェニックス 中谷有希選手

「親和女高の皆さんは今回の春高県予選2位ということで飲み込みも早く、高度な練習ができ、一緒にプレーできて楽しかったです。小学生のみんなも、バレーボールを始めてすぐの子たちも多く、途中で飽きちゃうのでは…、と思いましたが、最後まで集中して練習してくれたので安心しました。バレー教室の最初と最後では見違えるくらいうまくなっており、教えたことが最後の試合でできなかったときに『教えてもらったのに!』と悔しそうにしているのを見て『覚えてくれているんだ!』とうれしくなりました。最後に『また来たい! 参加したい! 楽しかった』と教えてくれて、私たちもうれしかったです。ぜひまた一緒にバレーボールしましょう!」

 

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