バレーボールの「JOCジュニアオリンピックカップ第38回全国都道府県対抗中学大会」(以下、JOC杯)は12月25日(水)から28日(土)にかけて大阪で開催される。今大会注目選手の一人が、地元の大阪南選抜男子でキャプテンを務める西村海司(清風中3年)だ。
姉は、高校バレーボール界の名門・金蘭会高(大阪)で今年度のエースを担う西村美波。中学そして高校でも全国大会を制する姉の姿に、家族の一員としては喜びつつも、一人のバレーボール選手として「自分も負けたくない」と弟の海司は思いを強くしてきた。
清風中2年生時からエースを務め、2023年度には全日本中学校選手権大会(以下、全中)に初出場。その後、全国長身選手発掘育成合宿にも参加するなどポテンシャルを高く評価され、今年度も全国中学選抜の候補に名前を連ねている。アタッカーとしての能力は非凡で、最高到達点は338㎝に到達。今年度の中学生世代をリードするアタッカーの一人だ。
今年度は清風中でキャプテン兼エースの役目を担い、今夏の全中では最終日に進出した。目標とした日本一に迫るも準決勝敗退に終わり、そこからは1点を取りきる力を磨いてきた。
JOC杯での目標を聞くと、間髪入れずに「日本一です」ときっぱり。また、同年代には広島の寺岡蒼大(城南中)や今夏の全中を制した東京の竹内祐一郎と平方大翔(ともに安田学園中)、さらには昨年度の全国中学選抜入りを果たした鹿児島の田中洸(高山中)ら才能豊かなアタッカーがそろう。そうしたライバルたちの存在について、西村は「全中の前あたりから、どの選手もすごいと聞いていたので。そこで、個人としても自分がいちばんになりたい! と思いました」と目をぎらつかせた。
世代ナンバーワンの評価を確たるものにできるか。中学生活の集大成をぶつける晴れ舞台が今、幕を開ける。
(取材・写真/坂口功将)
■JOC杯へ大阪南と沖縄の選抜男子が会場で練習試合を実施し交流も。12月25日に大阪で開幕
■中学世代No.1エース対談 清風 西村海司×城南 寺岡蒼大が夏の激闘を振り返る「一球一球に思いがこもっていた」「どこに打っていいかわからなかった」
■JOC杯出場予定の北海道、東北の8チームが横手わか杉カップ東日本中学大会で熱戦
■栃木県で交流会を実施 JOC杯の県選抜男子17チームが集結し刺激に
■安田学園中が20年ぶりの優勝 福井全中男子最終順位と全試合結果一覧【福井全中2024】