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春高2025

デンソーテンレッドフェニックスは対象を問わず充実の指導を実施 パート2 四天王寺中バレーボール部強化練習会

  • 9人制
  • 2025.01.16

 

デンソーテンOGの川島監督(左)と佐々木主将

 

特別対談

「試合は芸術的で力も十分。もっと自信を持って取り組んで」

佐々木遥香主将(デンソーテン) × 川島監督(四天王寺中)

 

――現役時代はセッターとして兵庫国体優勝をはじめ、何度もチームを日本一に導いた川島さん。引退後もサイト運営などチームのバックアップに尽力されました。佐々木主将にとってはどんな存在ですか?

佐々木 サリさん(川島監督のコートネーム)は超レジェンドで(笑)

 

川島 ありがとうございます。

 

佐々木 在籍時は、バレーはもちろん、バレー以外のところもすごく指導してくださって。カズさん(竹口GM)と同じくらいの存在です。

 

――そんな川島さんが23年、母校である四天王寺中の監督に就任されました。レッドフェニックス時代のバレーボール教室などの経験は生きていますか?

川島 それはもちろん! バレーボール教室は2007年からずっとやり続けていて、もう18年になります。最初は竹口GMが「地域に恩返ししていこう」と手探り状態で始めたものが、今では強豪校から地域の小学校まで、それも全国津々浦々へ行かせてもらっているのはすごいことです。

 

佐々木 ありがたいことですよね。バレー教室も最近は幅が広がってきて、参加者のカテゴリーやレベルによって指導の仕方や伝え方も変えないといけないので、どうやったら伝わるのか? 毎回難しいところはありますが、やっぱりそれがちゃんと伝わって、うまくできたら本人もめっちゃ喜んでくれる。それを見てこっちもうれしくなるときが、バレー教室をやっていていちばんよかったなと思います。

 

――今日のバレー教室はいかがでしたか?

川島 竹口さんの指導に加え、メンバーが一緒に入って盛り上げてくれるので「しんどいけど、まだやりたい!」という気持ちを引き出すのがうまい。あと、やはり全日本総合の決勝を観戦したことで「あんなすごい試合をした選手と練習できる」というのが大きいですね。中学生で9人制の試合が見られたこともよかったです。

 

佐々木 ありがとうございます。確かに自分も中学生のときにJOC杯のチームで9人制の方にめっちゃ教わって、初めて9人制の存在を知ったのですが、そのときに「9人制っておもしろいな」と思ったんですよ。

 

――その経験がデンソーテン入団のきっかけにもなりましたか?

佐々木 大きかったですね。そのときの気持ちがあったから、声をかけてもらったときにもすぐに「9人制に行ったら楽しいかも」と思いました。

 

川島 6人制だけをやっていたらわからないですから。9人制もめっちゃおもしろいんですけどね。

 

――バレーボール教室は社会貢献活動として大きな存在で、メンバーにとってもいい経験になっていると思います。佐々木主将は引退後のキャリアをどう考えているかわかりませんが、指導者もいいな、と思いますか?

佐々木 そうですね。バレー教室もですが、地元に帰省したときにバレーを教えに行ったりするんですよ。この冬休みも表敬訪問と一緒に実施予定です。

 

川島 一人で?

 

佐々木 そうなんです。一人で大丈夫かなと思いつつも、地元ですから。そういう機会も増えているので、頑張っていこうかなと。改めて今日も、カズさんの伝える力も見る力もすごいな、勉強しなければ、と思いました。

 

川島 私も指導者としてはまだ新人なので、竹口さんからはほんとうに学ばせてもらっています。変化した部分もあるけど、ベースの「やって楽しい、見て楽しい」はそれこそ20年前から変わっておらず、ずっと変わらない熱意で指導してくださっていて頭が下がります。

 

――川島さんはデンソーテンに在籍されていた頃と現在とで、チームの見え方は変わりましたか?

川島 それこそテンにいた頃は「もっとできるやろ」と思っていましたね(笑) でも、見る方になってからは「いや、すごいな!」と(笑)

 

佐々木 (笑)

 

川島 練習にしてもそうですが、試合もすごくて、もう芸術的。だからもっと選手にも自信を持ってほしいなと思います。技術的には、自分たちがいた頃より今の方が絶対うまいですし。

 

佐々木 そうですかね…。

 

川島 いや絶対うまい! でも、だからこそ自己肯定感というか、自信がないのがもったいない。昔のチームはもっと雑草感があったというか、根拠のない勝ち気みたいなものがいいときもあって。

 

佐々木 確かにミスとか、うまくいかなかったことに着目しすぎて、うまくいっている部分もあるのに、マイナスの方が大きくなってチーム全体が…、みたいなこともありますね。メンタルはほんとうに難しい。

 

川島 難しいよね。頭ではわかっているわけだし。でもほんとうに、こんなに頑張っているわけなので、みんなもっと自信を持ってプレーしてほしいな、と思う。

 

――最後に、お互いにエールをお願いします

川島 レッドフェニックスに対しては、私はもう愛しかないので。でもとにかく、V9チャンプリーグですよ。いいかげん優勝してほしい(笑) それプラス、バレー教室で子どもたちやママさんにバレーの楽しさをもっと広めていってほしいですね。

 

佐々木 頑張ります! サリさんはほんとうにカズさんと同じというか、私たち後輩からするとやっぱりすごい。でも学校や保護者の方など、部活となると、今までとは違う大変なこともたくさんあると思うんです。それでも、サリさんも本気で中学生と向き合っていて、中学生たちにもそれが伝わっているなと思うので、この調子でみんなうまくなっていってほしいと思います。

 

川島 竹口さんじゃないけど、私も自分の教え子がいつかレッドフェニックスに入ってくれたら…、という夢ができました。そのためにもお互い頑張っていきましょう!

 

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