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春高2025

令和6年度全国中学生選抜が遠征を前に掲げた「世界一〇〇なチーム」とは。「プレーで人の心は動かせられるんだ」と女子キャプテンの小林天音

  • 中学生
  • 2025.01.16

 バレーボールの中学生世代における強化育成事業として毎年実施されている「全国中学生選抜」(以下、全中選抜)の令和6年度メンバーが決定し、年明けの19日から12日にかけて味の素ナショナルトレーニングセンター(東京)で強化第二次合宿を実施。2月に予定されているイタリアへの海外遠征に向けて選手たちは意気込みを口にした。

 

 

令和6年度全中選抜女子のキャプテンを務める小林

 

 

合宿でやや低調ムードの男子は仕切り直し。女子は経験者たちが思いを強く持つ

 

 男子は田中洸(高山中〔鹿児島〕3年)が昨年度に海外遠征を経験した唯一のメンバーであり、本人も「経験させてもらった分、それを伝えることが自分の役割でもあります」と二次合宿では自身の体験をメンバーたちに説明する様子も。そこには「世界一、元気でコーチングしているチームになる」という目標がある。

 もっとも合宿序盤では、メンバーそれぞれのなかで遠慮や躊躇(ちゅうちょ)している姿も見られ、10日のミーティングでは雰囲気づくりの重要性を再認識。キャプテンを務める西村海司(清風中〔大阪〕3年)は「自分から周りに話しかける意識でしたが、それがまだまだできていなかった。もっともっと本音をぶつけていきたい」と語り、お互いに“コーチングし合える”チームにむけて「なります!!」と意気込んだ。

 

 一方の女子は「世界一、愛されるチームになる」ことを目標に掲げている。キャプテンの小林天音(北沢中〔東京〕3年)は「常に結果を残しているチームは誰からも応援されていて、人柄でも世界一だと思うんです。バレーボールで世界一をとることは難しいものだけれど、それでも行動や人間性でも愛されるチームに全員がなることをテーマにしました」と、その理由を明かす。

 小林含め今回の選抜メンバーのうち4名は昨年度の海外遠征を経験しており、そこではイタリア現地の観客や試合の相手までもが日本チームに賛辞を送り、結果として現地で出場した大会で優勝を飾った。そのことを肌身で味わっているからこそ、小林は「プレーで人の心を動かせられると実感しました。対戦相手は身長が高くて圧倒されるのですが、レシーブやブロックを武器にした“日本のバレー”を今回も見せられたらなと思います」と言葉に力を込めた。

 

 昨年に続いて全中選抜はイタリアのポルデノーネで現地220日から23日に開催される「Nations Winter Cup」に参加予定。また男女ともイタリアのトリノにて現地クラブチームの協力のもと、事前合宿を行い大会へと臨む。将来を有望視される選手たちはどんな戦いを披露し、いかに自身の財産に変えて、いずれバレーボール界へどのように還元してくれるだろうか。

 

 

令和6年度全中選抜男子のキャプテンを務める西村

 

 

 

(取材・写真/坂口功将)

 

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