中学生のためにおよそ2年間 東山高の松永理生前監督が最後のバレーボール教室
- 中学生
- 2025.01.27
中学生を対象としたバレーボール教室「Rio Matsunaga Volleyball academy」が1月26日(日)、東山高(京都)の体育館にて行われた
東山高の松永理生前監督
2023年度から毎月開催されていたが、昨秋の松永理生監督の退任により今回が最終回に。38名の中学生が、東山高の3年生やOBたちと汗を流した。
3人1人組で取り組むレシーブ練習や、ゲーム形式の練習などで、松永前監督が何度も求めたのが選手間のコミュニケーション。この日初めて顔を合わせる参加者もいるなかで、意思疎通を図れない場面も見られたが、「声をかけ合えよー!」と繰り返した。
松永前監督自ら実践し、的確な声かけでボールをつなぐ場面も。サーブレシーブやトスなど、ポジションに特化した練習にも取り組みつつ、体を張ってバレーボールの原点を教えた。
監督業のかたわら、月に2回の活動を続けたのは、「中学生の練習する場所が減っている。近場の子たちも含めて、少しでも指導する機会を増やしたい」という思いがあったから。技術の向上はもちろん、「みんな楽しそうにやってくれて、ここがコミュニティーになって友達ができたり、関係性が生まれたりしていました。チームではないけど、チームみたいだなと感じることもありました」とその意義を感じている。
参加した東山高の3年生、OBたちと記念撮影
松永監督は準優勝に終わった春高府予選をもって監督を退任。現在はアドバイザーとしてチームに携わり、東山高はこれまで指揮を執っていた豊田充浩総監督が監督に戻った。「日本代表で金メダルを取りたい」という夢を抱き続ける松永前監督にとって、その裾野を広げた2年間だった。
文・写真/田中風太(編集部)
■松永理生監督(東山)が母校での6年間の指導者生活に幕 「日本のバレー、所属するチームのために」と次のステップへ
■インターハイ男子決勝は梅川大介監督(駿台学園)と松永理生監督(東山)の同級生対決「ほんとうに楽しい時間でした」
■東山高2年ぶりのインターハイ。精度を高めて、初のインターハイ王者へ [松永理生監督インタビュー(前編)]