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春高2025

春高3連覇&全国三冠の駿台学園が都新人大会優勝 「負ければノーチャンス」の戦いで2年生中心チームが意地

  • 高校生
  • 2025.02.07

東京都高等学校バレーボール男子新人大会(決勝大会)最終日が2月2日(日)に駒澤大学高校で行われた。1月の春高で3連覇、全国三冠を飾った駿台学園高は、3試合それぞれでメンバーを変えながら、失セット0で頂点に。同ベスト4の東亜学園高は準決勝(対東洋高)の激戦を制し、準優勝となった

 

 

決勝は2年生中心のチームで勝利した駿台学園高

 

 

駿台学園高

春高4連覇へ

し烈なメンバー争いの予感

 

 今大会の初戦となった準々決勝(対東海大付高輪台)を戦ったのは、小布施琢磨、落合康陽、畠昊太郎ら春高を経験した期待の1年生中心のメンバー。準決勝(対関東一)は堀内晴翔キャプテンら2年生が軸のチームでそれぞれストレート勝ちした。そして、決勝の舞台に立ったのは、前週の東京私立高等学校選手権大会で優勝した選手たちだった。

 

 スタメンの全員が2ケタ番号。春高のメンバーに入っていない2年生が主となるチームは、前日に今春入学予定の中学3年生を軸としたチームに敗戦。梅川大介監督からは「ここで負けてしまうと次のチャンスにつながらない。ノーチャンスになってしまう」とハッパをかけられていた。新年度の生き残りを懸けた戦いの中、セッター森居義仁のクイックを絡めたトスワークからスパイカー陣が躍動。アウトサイドヒッター斉藤寛太や、サウスポー荒井公紀らが託されたトスを打ちきり、2セットともに東亜学園高を20点以下に抑えて勝利した。

 

 「生徒にとっては苦しいですが、飛び抜けた子がいないので、競争がおもしろい1年になる」と語る指揮官は、「ここで勝ったから次もチャンスがあるというか。次につながるいい戦いだったのかなと思います」と決勝を戦った選手たちたたえた。

 

 偉業を成し遂げた3年生が抜け、全ポジションにし烈なレギュラー争いが待ち受ける。立候補してキャプテンを務める堀内も危機感を漂わせる一人だ。「各ポジションに人がいっぱい入っているので、サボればその分落ちる。最後に頑張った人が選ばれると思います」。全国三冠ではなく、春高優勝を目標に掲げるこの1年。思い描くゴールのためにも、切磋琢磨が欠かせない。

 

 

堀内キャプテン(前列左から3番目)を中心に、春高優勝を目指す駿台学園高

 

 

東亜学園高

準決勝で見せた

エース熊山の自覚

 

 春高ベスト4の東亜学園高は、結果以上の収穫を手にした。

 

 第2セットを落とし、フルセットにもつれ込んだ準決勝(対東洋高)。第3セット中盤、バックアタックも含めて打数の多いエースの熊山徹は、両足のふくらはぎ、そして右足の前ももまでつるアクシデントに見舞われた。しかし、「自分はエースなので、ここで抜けたらダメ。なんとしても最後までやりきろうと思いました」と意地を見せる。23-24と先にマッチポイントを握られるも、熊山のスパイクとブロックなども決まり、27-25でジュースを制した。

 

 その気迫のこもったプレーに、佐藤俊博監督は「春高が終わって、熊山が唯一、練習から『自分が何とかするんだ』という気持ちが見えていたので。まだまだですが、自覚をプレーに出せるようになってきたのは一つの収穫かなと思います」と目を細めた。

 

 決勝では駿台学園高に完敗し、熊山は「東洋高戦で体力がなくなってしまいました。Bチームに負けて悔しい」と語ったが、「個人的にはやり残したことはない」と力を出しきった。リベロ、セッターなど軸になる選手が抜ける新チーム。その中で、「春高はベスト4で終わって悔しかった。この代で春高優勝を目指すためにも、自分が変わらないと」と自覚するエースの存在は心強い。

 

 

#2熊山の活躍もあり、東亜学園高は準決勝の接戦を制した

 

 

22日(決勝大会2日目)の試合結果

■決勝

駿台学園高 225-1925-160 東亜学園高

 

■準決勝

駿台学園高 225-1625-160 関東一高

東亜学園高 225-2115-2527-251 東洋高

 

■準々決勝

駿台学園高 225-1425-110 東海大付高輪台

関東一高 225-1825-230 日本学園高

東亜学園高 225-1425-220 安田学園高

東洋大 225-1925-160 駒澤大高

 

※駿台学園高、日本学園高、東亜学園高、駒澤大高は2日目から出場

 

文・写真/田中風太(編集部)

 

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