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神戸市では2026年に中学部活動から新たな地域クラブへ全面移行 バレーボールも人気の「コベカツクラブ」第1次登録申請は締め切り間近

  • 中学生
  • 2025.02.14

登録された「コベカツクラブ」は3月下旬よりホームページで公表される予定

 

 

 兵庫県の県庁所在地である神戸市(人口約149万人)は昨年、市立中学校の部活動を20268月末で終了し、「KOBEKATSU(コベカツ)」と称する新たな地域クラブへと移行することを発表した。期限を区切っての中学部活動終了を決めたのは、政令指定都市で神戸市が最初である。

 実際に17ヵ月後から「コベカツ」を始めるに当たり、神戸市は今年116日から運営団体の募集を開始。神戸市教育委員会の登録を経て活動する「コベカツクラブ」の申請は、127日の発表時点で140を数えている。今回の申請は216日でいったん終了となるが、申請状況を精査しつつ、今後も2次、3次と募集を繰り返す予定だという。

 

 神戸市の動きには多くの地域から関心が寄せられており、現場からの反応もさまざま。ただ本誌が1月に実施した中学部活動のバレーボール指導者を対象としたアンケートで、部活動の地域移行についての理解度を聞いたところ、「人に説明できる」が約30%、「何となく理解中」が36%だったが、「情報が足りない」との回答も32%に上っている。実際に神戸市の中学校で部活動に携わる指導者からも、「どうなるのかわからない」という声が聞かれた。

 

 前提として部活動の地域移行は、ボランティアで携わる教員の働き方に関わる問題と、少子化にともなう部活動の縮小の問題、この2つが焦点となって改革を進めるなかでの大きなポイントとなっているもの。だが、もちろん現場の状況が多様であるだけに、そのほかにも細かな問題は数多い。また視点を変えて、バレーボール競技の普及発展を考えたとき、中学から始める多くの子どもたちの、競技との出会いの機会を確保する受け皿としての重要性は言うまでもないことだろう。

 

 

大会運営などはどうなっていくのか。今後の動きから目が離せない

 

 

 神戸市の発表によると、「コベカツクラブ」の申請がなされた種目・活動は、127日時点で多い順にバスケットボール(18)、バレーボール(15)、ダンス(14)、ものづくり(11)、サッカー(9)、空手(9)、軟式野球(6)となっている(カッコ内は活動申請件数)。ボルダリングやドローンなど、従来の中学部活動にはなかった種目の申請もあり、今後どんなコベカツクラブがどれだけ登録されるのかは引き続き興味深い。

 

 その一方、私立の中高一貫校などでは大きく状況が異なるかと思えば、各地で強豪と名を馳せるクラブチームの数は増加を続けている。ことは「教育」の範ちゅうにとどまらず、今後は競技団体をも含めた対応や連携がますます重要性を増すことが考えられる。

※昨年12月の段階で、「地域移行」の名称を「地域展開」へと変更する案が示されている

 

 なお215日(土)発売の月刊バレーボール3月号では、「神戸市では2026年夏に中学部活動を終了 中学部活動『地域移行(地域展開)』の今」と題して、現状のレポートを掲載している。

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