昨秋優勝の早稲田大など関東男子8大学が強化合宿「Sprout Camp」を実施 春高で躍動した新1年生もお披露目
- 大学生
- 2025.03.21
選手強化の一環そして大学バレーボールの認知度向上のために、日本代表やSVリーグの選手を輩出する関東1部、2部の男子8大学が集結。大学バレー新人強化合宿「Sprout Camp 2025」が3月15日、16日に慶應義塾大の日吉記念館(神奈川)で今年初めて開催された。参加大学は早稲田大、明治大、中央大、日本体大、順天堂大、専修大、国士舘大、慶應義塾大の8校(昨秋のリーグ戦成績順。順天堂大は初日のみの参加)。初日は4チームずつに分かれ、25点2セットの強化試合を総当たりで、2日目は25点2セットと15点1セット、計3セットのエキジビションマッチ形式で実施された。多くの観客が会場に訪れるなかでプレーした選手たちにとっては、4月12日(土)から始まる春季関東大学リーグ戦の開幕前に士気を高める有意義な機会となった。
2日間にわたるイベント終了後に参加大学で記念撮影 ※順天堂大は不在
コートを2面に分けた初日と変わって、メインコートで行われた2日目の第1試合開始前には各大学を紹介するオープニングムービーが流れ、各試合前には選手たちが客席へサインボールを投げ入れる。試合終了後は選手たちがコート近くの観客とハイタッチするなど、会場を盛り上げる演出が数多く実施された。
試合には入学を控えた新1年生も出場。春高などの全国大会に出場した選手やU18日本代表選手が、進学する大学のユニフォームに袖を通してプレーした。多くの新1年生を起用した日本体大の山本健之監督は「今までの練習とは緊張感が変わるので、プレー中に見せる顔が違った。『この子はプレッシャーに強い』など、それぞれの可能性を感じた」と満足げな表情を見せていた。
昨年の全日本インカレ準優勝の日本体大。新1年生の活躍に期待
イベントの最後に、慶應義塾大の星谷健太朗監督は「バレーボールのだいご味は『つなぐこと』。このイベントを通して大学どうしのつながりが強くなり、今日来ていただいた皆さんとも心をつなげることができたと思う」と述べた。早稲田大の松井泰二監督は観客に向けて「いいプレーには拍手してくれることがうれしかった。見られることは成長するということなので、機会があれば会場に足を運んで、生で観戦していただきたい」と思いを伝え、イベントを締めくくった。
日本のバレーボール界がより発展するために、大学というカテゴリーがどのような進化を遂げていくか、このイベントを新たなスタートとして歩み出す。
今回の参加校が多数出場する関東1部春季リーグ戦は4月12日に小田原アリーナ(神奈川)で開幕。慶應義塾大の所属する関東2部は同日に亜細亜大(東京)で初戦を迎える。
取材/廣田充則(編集部) 写真/山岡邦彦(NBP)、編集部
【試合結果】
■3月15日
(25点2セットマッチ)
〔Aコート〕
第1試合
中央大 2-0 慶應義塾大
第2試合
順天堂大 2-0 早稲田大
第3試合
中央大 2-0 早稲田大
第4試合
順天堂大 2-0 慶應義塾大
第5試合
中央大 1-1 順天堂大
第6試合
早稲田大 2-0 慶應義塾大
〔Bコート〕
第1試合
明治大 2-0 専修大
第2試合
日本体大 2-0 国士舘大
第3試合
明治大 1-1 国士舘大
第4試合
日本体大 2-0 専修大
第5試合
国士舘大 1-1 専修大
第6試合
明治大 1-1 日本体大
■3月16日
(25点2セット+15点1セット 計3セットマッチ)
※すべて第3セットまで実施
第1試合
慶應義塾大 2(22-25、25-17、15-9)1 専修大
第2試合
中央大 3(25-23、25-23、15-9)0 国士舘大
第3試合
早稲田大 2(25-23、25-20、13-15)1 明治大
第4試合
日本体大 2(26-24、25-20、13-15)1 慶應義塾大
■黒鷲旗 現行形式での開催は5月開催の第73回大会をもって終了
■【全日本インカレ優勝特別企画】筑波大(女子)1年生対談「先輩になる責任を持って」 井上凜香×田代 澪