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日鉄堺BZ 鵜野幸也の現役引退と松本慶彦、パロンスキーら5選手の退団を発表

鵜野幸也(日本製鉄堺ブレイザーズ)【写真:月刊バレーボール】

 バレーボール国内トップリーグのSVリーグ男子に所属する日本製鉄堺ブレイザーズは、鵜野幸也が2024-25シーズンをもって現役を引退することと、松本慶彦、ルチアーノ・パロンスキー、重留日向、シャロン・バーノン エバンズ、山口頌平が退団することを3月21日(金)に発表した。

 

 鵜野は大学卒業後の2019年に堺ブレイザーズ(現・日本製鉄堺ブレイザーズ)に入団。高い打点から放たれるスパイクを武器に6シーズンに渡ってチームを支えた。今シーズンはレギュラーシーズンで36試合に登録されている。

 松本は大学卒業後の2003年にVリーグのNECブルーロケッツに入団すると、決定率の高いアタックとブロックを武器に活躍し、2008年に堺ブレイザーズへと移籍した。いずれのチームでも主力としてチームを支え、個人としてもベスト6とスパイク賞を3度ずつ受賞、2023-24シーズンにはVリーグ通算500試合出場も達成した。今シーズンはレギュラーシーズンで9試合に登録されている。

 アルゼンチン代表として2024年に開催されたパリオリンピックに出場したパロンスキーはイタリアやウクライナなどでのプレーを経て、今シーズンより日本製鉄堺ブレイザーズへ加入。攻守にバランスのとれたプレーでチームに貢献し、レギュラーシーズンで35試合に登録されている。

 重留は大学卒業後の2022年に堺ブレイザーズに入団すると、パワフルなスパイクを武器に1年目から出場しチームに貢献、今シーズンはレギュラーシーズンで8試合に登録されている。

 バーノン エバンズはイタリアのクラブを経て2021年に堺ブレイザーズに入団すると、2021-22シーズンから3季連続でレギュラーシーズンにおいてチーム最多得点を記録するなど、攻撃の要としてチームに貢献した。今シーズンもレギュラーシーズン34試合に登録され、ここまでチーム最多得点(3月21日時点)をあげている。

 山口は大学卒業後の2017年に堺ブレイザーズに入団。持ち味である闘志を前面に出したプレーでチームに貢献し、2023-24シーズンからは2度目のキャプテンを務めてチームを支えている。

 今回発表された引退および退団選手の、今後の進路については未定となっている。

 

 引退、退団選手の詳細およびコメントは下記の通り。

 

 

鵜野幸也(日本製鉄堺ブレイザーズ)【写真:月刊バレーボール】

 

 

■鵜野幸也(うの・ゆきや)

アウトサイドヒッター/身長190cm/1996年6月28日生まれ/東京都出身/早稲田実高(東京)→早稲田大

▼コメント

ここまでバレーボールに打ち込めたのも関わってくださった方々の支えがあったからこそだと感じています。正直、苦しくて、つらくて悩む時間もたくさんありました。しかし、それ以上にバレーボールが好きだから、みんなと過ごす時間が楽しいから頑張ってこられました。これから先、ブレイザーズで過ごしたかけがえのない日々は決して忘れません。伝統あるブレイザーズの一員として名を連ねることができたことを誇りに思い、第二の人生を過ごしていきたいと思います。

 

 

松本慶彦(日本製鉄堺ブレイザーズ)【写真:月刊バレーボール】

 

■松本慶彦(まつもと・よしひこ)

ミドルブロッカー/身長193cm/1981年1月7日生まれ/長野県出身/岡谷工高(長野)→中央大→NEC

▼コメント

2008年から在籍し、17年間長きにわたりプレーできたことを誇りに思います。今までたくさんの人に支えられ、これまで頑張ってこられました。これからはブレイザーズでの経験を生かしていきたいと思います。スポンサー様、ファンの皆さま、たくさんのご声援をありがとうございました。

 

 

ルチアーノ・パロンスキー(日本製鉄堺ブレイザーズ)【写真:月刊バレーボール】

 

 

■ルチアーノ・パロンスキー(Luciano Palonsky)

アウトサイドヒッター/身長198cm/1999年7月8日生まれ/アルゼンチン/バルコム・カザン(ウクライナ)

▼コメント

今季日本製鉄堺ブレイザーズでプレーする機会を与えてくれたチームメート全員とこのクラブの一員であるすべての人に感謝したいと思います。日本でプレーする経験は素晴らしいもので、将来またこのリーグでプレーできることを願っています。また、試合を応援するために会場にお越しいただいたファンの皆さんにも感謝したいと思います。チームの状態がいいときも悪いときも皆さんの応援がモチベーション向上につながり、毎試合ベストを尽くすことができました。クラブの判断を尊重しなければなりませんが、それは必ずしも将来ブレイザーズに戻ってこない訳ではなく、またチームが必要としてくれるなら、僕はまたここでプレーしたいと思っています。

 

 

重留日向(日本製鉄堺ブレイザーズ)【写真:月刊バレーボール】

 

■重留日向(しげとめ・ひゅうが)

アウトサイドヒッター/身長191cm/1999年10月25日生まれ/大阪府出身/大阪産大附高(大阪)→大阪産大

▼コメント

ここまで自分を支えてくださった皆さま、ブレイザーズスポーツクラブのスタッフ、関係者の皆さま、そして何より応援してくれたスポンサー様、そしてファンの皆さま、ほんとうにありがとうございました。素晴らしい先輩や後輩、環境に恵まれ、心身ともに成長することができました。この決断がよかったと思えるような人生を過ごしていきたいなと思います。

 

 

シャロン・バーノン エバンズ(日本製鉄堺ブレイザーズ)【写真:月刊バレーボール】

 

 

■シャロン・バーノン エバンズ(Sharone Vernon Evans)

オポジット/身長206cm/1998年8月28日生まれ/カナダ/ペルージャ(イタリア)

▼コメント

私は一試合一試合自身のすべてを懸け、このチームを少しでも優勝に近づけたいとの思いでプレーしてまいりましたが、それも残念ながら今シーズンをもって終わりを迎えることとなります。ブレイザーズファンの皆さまの熱いそして温かい応援は一生忘れません。また地球のどこかでお会いしましょう。

 

 

山口頌平(日本製鉄堺ブレイザーズ)【写真:月刊バレーボール】

 

■山口頌平(やまぐち・しょうへい)

セッター/身長174cm/1994年7月21日生まれ/長崎県出身/大村工高(長崎)→早稲田大

▼コメント

入団して8シーズンにわたり、支えていただいたチーム関係者の皆さま、ときには苦しく心が折れそうなときも変わらず応援していただいたサポーターの皆さまのおかげでここまでプレーすることができました。生え抜き選手の一人としてこれまでのシーズン、優勝という結果で応えることができなかったことは心残りですが、ここで得た経験を糧に成長していきます。

 

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