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SVリーグ2024-25

2日間で小学生140人が参加 第3回デンソーテン杯

  • 9人制
  • 2025.04.09

 1日目の参加者たちと

 

 

 9人制女子の強豪、デンソーテンレッドフェニックスが主催の「第3回デンソーテン杯」が329日、30日にデンソーテン体育館(兵庫)で開催された。過去2回は神戸市の中学生が対象だったが、今回は同市内の小学生クラブチームが参加した。

 

 いつもバレーボール教室を行い、その後半には1日の成果を確かめるべく試合形式を行っているが、今回はその試合の監督もレッドフェニックスの選手が担当。参加したのは1日各8チーム、2日間で計140人。過去にデンソーテンのバレー教室を経験した子も多く、両日とも朝から元気いっぱいで積極的に取り組むと、午後からは試合と応援に加えて審判を務めてくれる子もいた。

 

 

こちらは2日目の参加者たち

 

 

参加チーム

1日目:井吹ブラック、西神戸JVC、垂水スターズ、垂水スターズB、成徳JVC、神和台、樫野オレンジ、高羽VBT29(全67人)

2日目:出合ミッキーズ、出合ミッキーズB、伊川、若草ジュニア、長尾JVC、高羽VBT30、五位の池、湊JVC(全73人)

 

デンソーテン杯<実施内容>

・午前:バレーボール教室/ウォーミングアップ、パス(アンダー、オーバー)、強打レシーブ(アンダー、オーバー)、3人レシーブ、スパイク、サーブ、クールダウン

・午後:試合、優勝チーム vs. レッドフェニックス、選抜チーム vs. レッドフェニックス

 

 

デンソーテンの選手たちは今回、指導に加えて監督も経験した

 

 

活発な小学生たちを習熟度に合わせて指導

 

 2日とも午前中はバレーボール教室。初めて参加するチームもあったが、ウォーミングアップの段階から「私もやりたい!」「僕も!」と神戸っ子たちはアクティブな姿勢を見せる。パスや強打レシーブのお手本も、やってみたい子が多いと同時に譲り合うこともできて、盛り上がりつつスムーズに進行した。

 

 強打レシーブの姿勢をとると、大きく視線が移動してしまっていることが原因でうまくできない子には、ヒザをついて視線を動かさずにボールを返す練習を実施。力が入りすぎてうまくできていない場合は「肩が上がって(姿勢が)詰まっていると、うまくコントロールができないから、肩の力を抜いて」とアドバイスするなど、選手たちはこれまでのバレーボール教室の経験から、子どもたちの習熟度に合わせた指導を行っていた。

 

 

 

 

 3人レシーブとスパイク練習のあとには「練習を続けると、こういうプレーができるようになります」と、選手たちによる見本を披露。厳しい強打を拾うレシーブに的確なトス、鋭いスパイクを前に「絶対に捕れない…」「うまいなぁ」と、真剣なまなざしで感想を伝え合う子どもたちの姿が見られた。

 お昼休みも、子どもたちは選手たちと一緒に昼食を食べて交流を深め、後半の試合に備えていた。

 

 

1日目優勝の井吹ブラック 

 

 

コートの内外で声を掛け合って

 

 午後からは2つのコートに分かれてそれぞれ総当たり戦を行い、各コートの勝者どうしで優勝決定戦を実施。低学年の子が多いチームや、人数の少ないチームが勝つのは大変だが、レッドフェニックスが少しだけ手伝ったり、保護者と一緒に大きな声援を送ったりして、楽しくプレーしている様子がうかがえた。

 うまく動けない子には、キャプテンが「自分のボールやと思ったら、どんどん自分で捕りにいこう!」と声をかけたり、負けていてもチームメートどうしで「まだやで! 落ち着いていこう」と盛り上げるなど、素敵な場面もたくさん。

 

 1日目の決勝は井吹ブラックと高羽VBT29が、2日目は出合ミッキーズと湊JVCが対戦。自分たちの試合を終えたほかのチームも観戦しながら応援し、白熱の試合を盛り上げた。優勝は中谷有希(ゴウ)選手と新人の大賀みるく(ジィ)選手が監督を務めた井吹ブラックと、こちらも中谷選手が率いた出合ミッキーズ。「もちろん元からみんながうまかったのもありますが、真剣に練習に取り組んでくれてうれしかったです!」と中谷選手は喜びを語っていた。

 

 

2日目に優勝した出合ミッキーズ

 

 

 ご褒美として、優勝チームはレッドフェニックス(ただし3人)と対戦。優勝チームには「これなら勝てるかも!」と思えるようなスーパープレーも飛び出し、周囲も大きな声でエールを送った。

 

 最後は監督役の選手が1日のプレーをみて「いいな」と選抜した子たちによるAコート、Bコートそれぞれの選抜チームとレッドフェニックスが対戦。今まで交流のなかった、同世代で上手な人のプレーを近くで見て声を掛け合ったことで、いつもとは違う経験になったはず。惜しくも優勝を逃したチームの子も「選手と対戦できる!」と喜んでいた。

 

 閉会式では恒例の「楽しかった人~?」という質問に全員が手を挙げて、第3回デンソーテン杯は終了。2日間とも笑顔の絶えない、盛り上がりの見られた大会となった。次回のデンソーテン杯では、小学生たちにもシッティングバレーの楽しさに触れてもらう試みが進行中。お楽しみに!

 

 

バレー教室の様子

 

 

「もっとうまくなりたい」と思った

 

■参加した小学生の感想

「午前中のバレーボール教室では、強打レシーブのときに股関節を意識するように聞いて、今まで意識したことがなかったけど、うまくできるようになったのでうれしかった。ほかのチームの人たちと1日一緒に練習できてよかった」

 

「レッドフェニックスの選手は優しくて、めっちゃ声をかけてくれるので、見ていてくれるというのがわかってうれしかった。うまいなぁとは思っていたけど、対戦したらめっちゃ強かった。あんなふうにプレーできるようになりたい」

 

「いろんな人が来ていて楽しかったし、教室も試合も疲れたけど楽しかった。今日1日であらためて『もっとうまくなりたいな』と思った。次もあるなら、絶対また参加したい」

 

 

バレー教室の様子

 

 

■神戸市小学生バレーボール連盟 荒川恭次理事長

「子どもたちが楽しそうにプレーしているので何よりだと思いつつ、指導者としてはレッドフェニックスの皆さんに預けているので、1日何も言えないため若干やきもきした気持ちにもなったのではないでしょうか(笑) 6年生が卒業して、入学・卒業シーズンのため学校の体育館が使えないこの時期、子どもたちも体を動かしたいし、新体制に移行したばかりのとてもよいタイミングに開催してもらってよかったです。選手の皆さんも、監督までされる経験はあまりないと思うので、双方にいい大会になったと思います」

 

■前川浩史さん(西神戸JVC/デンソーテン 生産技術部第一生産技術室)

「自分もずっと9人制をやっていたので、竹口(和三)GMがいらした富士通やレッドフェニックスの強さは知っており、以前は気軽に話しかけられるような相手ではないと思っていました。でも、下の子がバレーを始めた縁でお話しさせていただくことが増えて、同じ部署にいるイチ(佐々木遥香)、ディ(吉田萌子)、ジェイ(別宗光)の3人ともバレーを通じて親近感が増し、仕事の話も気兼ねなくできるようになりました。昨年の全日本総合での迫力がすごくてすっかりファンにもなりました。今日も子どもたちが楽しそうにプレーしていてほんとうによかったです。ありがとうございました」

 

■佐々木遥香(イチ/レッドフェニックス主将)

2日間お疲れさまでした。めちゃくちゃ楽しかったですね。今までバレー教室をたくさんやってきて、自分も教えることの難しさを感じつつも、少しずつうまくなってきている実感はあります。私たちが積み重ねた経験によって、また参加してくれるみんながうまくなっていってくれるとうれしいです。

 監督は選手みんなが初めての経験だったのですが、たった1日とはいえ、『なかなかうまくできないなぁ』と朝から何度も練習していたサーブやスパイクが試合でうまくできたときには、ちょっと泣きそうになるくらいうれしくて…、ほんとうに楽しかったです。監督の大変さも感じつつ、私たちも選手としてこれからのシーズンを頑張っていこうと思います」

 

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