石川真佑がイタリアから帰国「日本代表では海外を経験した選手たちとともにいいチームをつくりたい」
- 女子日本代表
- 2025.04.15
イタリア・セリエAでの戦いを終えて帰国した石川真佑
イタリア・セリエAで2シーズン目の戦いを終えた石川真佑が4月14日に帰国し、羽田空港での会見に臨んだ。
1シーズン目はフィレンツェの一員として戦い、チームはレギュラーシーズン10位に終わったが、今季はノヴァーラへ移籍し、レギュラーシーズン4位でプレーオフに進出。そのプレーオフでは準決勝でコネリアーノに惜しくも敗れたものの、下記のスタッツが示すように、その活躍はみごとなもの。さらに、ヨーロッパ各国の強豪クラブチームが一堂に集うCEVカップでの優勝にも大きく貢献するなど、結果を残したシーズンとなった。
<イタリア・セリエA レギュラーシーズン主な個人成績>
〇得点:344点(全体14位、チーム1位)
〇サービスエース:24本(全体11位タイ、チーム2位)
<イタリア・セリエA プレーオフ主な個人成績>
〇得点:74点(チーム3位)
〇サービスエース:5本(チーム3位)
〇レセプション成功率:35.54%(チーム3位)
<CEVカップ 主な個人成績>
〇得点:95点(チーム2位)
〇サービスエース:8本(チーム3位タイ)
〇レセプション成功率:36%(チーム2位)
CEVカップ優勝のメダルを胸に笑顔の石川。イタリアでの2シーズンの経験も生かし、この後の日本代表の活動に臨む
セリエAのプレーオフを初めて戦った感想を尋ねると、石川は「どのチームも、より上を目指したいと気持ちや勢いがあり、レギュラーシーズンで戦ったときとはまた違う強さを感じました」と語り、さらに「自分たちも勝ちたいという気持ちが強かったので、それぞれがトップを目指してやっているのだと、一緒にプレーをしていて強く感じるものがありました」と、昨シーズンは味わえなかった、より高いレベルの競争の厳しさを実感したようだ。
日本のVリーグ(当時の東レアローズに所属)で4シーズンを戦った後、勇躍イタリア・セリエAへと挑戦した。そこで過ごした2シーズンを振り返り、石川は次のように語った。
「日本とイタリアとではバレーボールも全然違いますし、世界を見れば高さやパワーの違いもあります。その中で、日本にはディフェンスのよいチームがたくさんあり、それぞれの国のリーグのよさがあると思いますが、私がイタリアに来て感じたのは、選手一人一人に熱意があり、試合に対する思い、1点に対する思いを本当に強く持っているということ。自分が(試合に)出たときに、いかにいいパフォーマンスを発揮してチームに貢献するかという思いの強さは、イタリアに来て、そういう選手たちと同じコートに立って実感することができました」
つかの間の休息の後には、日本代表のシーズンが待っている。4月10日に発表された登録メンバー34名には、石川のほか、今季セリエAに初挑戦した関菜々巳(コネリアーノ)や福留慧美(ミラノ)に加え、新設のアメリカリーグLOVBに挑んだ松井珠己や小島満菜美(いずれもソルトレーク)も名を連ねる。石川も、「日本を出て海外でプレーをしている選手はいろいろなものを経験できていると思うので、それを代表の中で出し合って、いいチームをつくっていければ」と期待する。
そして、「(代表メンバーには)私よりも歳下の選手も増えてきましたし、自分が(多くのものを)経験している分、チームに貢献していければ。スタッフも変わり、メンバーも変わって、新しいチームでの戦いは最初は難しいところもあると思いますが、しっかり全員とコミュニケーションをとりながらいい結果を残していけるよう、チームつくりをやっていけたらいいなと思います」と語り、新たな挑戦に意欲を見せていた。
文・写真/村山純一(月刊バレーボール)
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