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春高2025

下北沢成徳高で見るコミュニケーションツールの可能性 チーム力アップの秘訣とは

  • インフォ
  • 2025.03.17

 

今年の春高ではあと一歩で頂点に届かなかったものの、2年連続準優勝を飾った下北沢成徳高(東京)。スマートフォンのアプリを活用することで、指導者、選手、保護者、OGが一丸となってさらなる高みにたどり着くかもしれない

 

手間のかかる連絡を一元管理

 

 学生たちがスマートフォンを持つのは一般的になり、トップ選手のプレーも簡単に見られる時代になった。だが、以下の例のようにチーム内でのコミュニケーション方法はアップデートされていない、というチームも多いのではないだろうか。

 

・部の連絡方法が印刷物

・連絡方法やスケジュール管理はさまざまなアプリで行うものの、まとまっていない

・試合の写真や映像を撮っても、チーム内でうまく整理ができていない

 

 そんな悩みを解決するのが、運動通信社とKDDIが共同で提供する学生スポーツ応援コミュニティ「ANYTEAM RESPECT YOU, au」だ。(以下ANYTEAM)

 


 これまでは部活チームとファンとの交流を促進する「ファンコミュニティ」、応援したい部活チームに支援金を寄付することができる「ドネーション(寄付)」、部活チームが抱える課題を発信できる「プロジェクト支援(クラウドファンディング)」を提供してきたが、チーム活動をサポートするさまざまな機能でチーム運営を一元サポートするアプリの提供を3月3日に開始。新たにカレンダー管理、動画・写真共有、メッセージ機能が加わり、指導者や選手、OB/OG、保護者といったチーム関係者に向けた内容を充実させた。

 

 今年1月の春高で2年連続の準優勝を飾った下北沢成徳高(東京)は、日々の練習開始時間については伊藤崇博監督は「何時から練習をするのかはだいたい決まっているので、変更するときだけ言っています」と語る。伊藤監督が指揮を執るようになった昨年度から、試合日のスケジュールは選手たちが決めることになった。試合開始時間から逆算し、就寝、起床、出発時間を決めて伊藤監督にメッセージを送る。チャットを交えてスケジュールを確認してきた。

 

 

 とはいえ、合宿などの予定は伊藤監督と保護者の代表がメッセージを交わし、そこから選手に伝わったり、学年の代表となる選手が伊藤監督と連絡をとってスケジュールをやり取りすることも。結果、選手全体に予定が行き届くまでに、情報が錯綜してしまうこともあった。

 

 今年度、伊藤監督と選手たちの橋渡し役を務めたA選手は「最後のほうは、先生(伊藤監督)からのメッセージをスクリーンショットしてみんなに送っていましたが、それまではみんなに伝えるために文章を書き直すこともありました。スケジュールの変更があったとしても、このアプリで一括して伝えてもらえれば手間が省けるし、負担も減ると思います」と言う。新たに伊藤監督と連絡をとるB選手の、「夜が遅くて連絡を忘れそうになることもある」という不安も解消されそうだ。

 

 

 ANYTEAMのカレンダー機能では、チームのさまざま予定を一元管理。グループ単位でスケジュールをまとめられるため、チーム全体、また各学年と連絡を分けることもできる。スケジュールを共有できるのは、選手や保護者だけではない。OB/OGを含めたメンバーの登録が可能。そこからグループを作成し、それぞれに合わせたスケジュールをシェアすることもできる。

 現在は100名超が参加しているという、下北沢成徳高のチャット。そこでは試合の予定や結果が逐一報告されているが、例えば試合のスケジュールをすぐに知りたい場合は、過去の内容を遡らないといけない。だが、カレンダー機能と合わせて活用すれば、その手間も省けてスムーズに日程を確認することができる。

 

 OGと同じくらい、あるいはそれ以上に応援の熱量が高いのがOGの保護者たち。だが、伊藤監督が「熱量があっても試合の予定を知らずに会場に来られない人がいる」というのはよくあるケースだろう。しかし、ANYTEAMで一度メンバー登録をしてしまえば、OGの保護者が予定を確認することができ、伊藤監督も「予定がわかれば、試合に来る人もいるかもしれないですね」とうなずく。出欠確認機能があり、応援に駆けつける人数を簡単に把握できるのもうれしい。

 

動画・写真機能で

活躍を共有

 

 アプリを使う下北沢成徳高の選手たちが最も関心を示していたのが、新たに加わる「動画・写真共有」だ。プレーのフォームチェックのために選手はiPadで動画を撮影するが、そのタブレットを回し見しているのが現状。C選手は「全然見る順番が回ってこなくて、次の日に見ることもあります。その動画をすぐに共有できるのはすごくうれしいです」と笑顔を見せる。それだけではなく、日々練習には来られない外部コーチに対して動画でアドバイスを求めてみるなど、活用の幅は広がりそうだ。

 

 

 また、C選手の父は、試合中のプレー写真を撮影してチーム全体で共有している。ANYTEAMの写真共有機能を使えば、OGを含め多くの人と現役生の活躍を共有することができる。フォルダには閲覧権限を設定することができ、公開するメンバーを制限することができるのでプライバシーの面でも安心だ。

 

 前述のスケジュールや動画・写真を共有できるのが「メッセージ機能」。例えばチーム内でも指導者・全選手も含めた全体のグループや、各学年のグループを作ったり、保護者、またOB/OGのグループも作成することが可能。それぞれのグループに向けたメッセージを送ることができる。下北沢成徳高でも、全体や各学年のグループチャットがあるそうだが、学年のグループチャットでは部活動とプライベートに関する連絡がうまくすみわけできないこともあるという。だが、ANYTEAMを利用することで、A選手は「部活動とプライベートを分けられるのがすごくいいなと思いました。一つのアプリで全員が連絡を共有できるのは手間がかからないし、連絡のミスも減ると思います」と声を弾ませた。

 

 卒業後は留学し、チームとの接点が少なくなるD選手にとっては、このアプリを通して見られる写真や動画が母校とのつながりになるかもしれない。「今、チームがどんな状況なのかは気になるので、みんなの練習風景を写真や動画で投稿してくれたら見たい。試合を見る機会が減ると思うので、ぜひアップしてほしいです」と目を輝かせた。

 

 卒業を控えた3年生から上がったのは、「使ってみたかったです。最高学年が始まる前にこれがあったら、1年間が楽だったと思います」という声。伊藤監督もその効果を感じている。

 

 「OGの親御さんも含め、自分たち(選手や保護者)以外の方も、チームに興味が湧くようなものになればうれしいです。スマートフォンが普及した今だからこそできることですね」

 

 指導者、選手、保護者だけでなく、OBやOGも含めて目標に向かって一丸となる。「ANYTEAM」がチーム力をさらに高めるきっかけになるかもしれない。

 

指導者目線では

支援機能も重視

 

 伊藤監督の関心を引いたのは支援機能だ。「寄付」や「クラウドファンディング」を利用することで、チーム活動に必要な資金の支援を全国に募ることができる。

 

                                            

 

 合宿や全国大会での遠征費など、高校3年間を通して保護者にかかる負担は大きい。「ただでさえお金がかかっていますから。活動するうえでの経費は親御さんの負担になるので、それを少しでも減らせれば」。伊藤監督は切実に語る。

 

 

 その必要性を強く感じたのが、1月の春高だった。一人でも多くの人に選手の背中を押してもらいたくても、チケット代をすべて学校側で負担することは難しい。そういった問題にもANYTEAMの支援機能は大きな役割を果たしてくれそうだ。

 

アプリになってますます使いやすく!

学生スポーツ応援コミュニティ

「ANYTEAM」

 

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