現地9月12日から9月29日にかけてフランス、スロベニア、ベルギー、オランダの4ヵ国を舞台に行われた『CEVヨーロッパ選手権2019男子』。9月29日にパリ(フランス)で最終日を迎え、セルビアとスロベニアが頂点を懸けて激突した。(写真:CEV)
【決勝】セルビア 〇3(19-25,25-16,25-18,25-20)1● スロベニア
今大会、快進撃を続けるスロベニアと、こちらもヨーロッパ屈指のタレントをそろえるセルビア。第1セットは、これまでロシアやポーランドを撃破してきたスロベニアが勢いそのままに、セルビアの攻撃をはね返す。ヤン・コザメルニクのサービスエースや、クレメン・チェブリのサービスエースで流れをつかむと、25−19で先取した。
だが、第2セットからセルビアの逆襲が始まる。キャプテンのネマニャ・ペトリッチがバックアタックにブロックポイントと、獅子奮迅の活躍。闘将に導かれるように、チームも弾みをつける。スレチコ・リシナツがサービスエースとブロックポイント、エースのアレクサンダル・アタナシエビッチがお得意のバックライトを決めるなど、スロベニアに襲いかかる。守っては、このセットだけで計8本のブロックポイントを決めて、25−16でセットを取り返した。
第3セット以降は、セルビアのペースに。システマチックなブロックでスロベニアの攻撃を阻むと、途中にはリシナツが体を投げ打ってつないだボールを、ペトリッチが得点につなげ、チームのムードも一気に上昇。中盤以降は、好調のウロシュ・コバチェビッチが得点を重ね、25−18で第3セットを取りきる。
優勝に王手を懸けたセルビアは第4セット、中盤でリシナツがスロベニアのクイックに反応しブロックポイントをマーク、ベトリッチのバックアタックも炸裂し、突き放す。マッチポイントから最後はペトリッチがサービスエースを決めて25−20。攻守で圧倒したセルビアが、女子に続いて見事に優勝を飾った。
MVPに輝いたのは、セルビアのウロシュ・コバチェビッチ。4本のブロックポイントを含む20得点をあげた。両チーム通じて最多得点はアタナシエビッチの22得点。スロベニアはチェブリが3本のサービスエースを含む15得点だった。
【3位決定戦】ポーランド 〇3(26-24,25-22,25-21)0● フランス
3位決定戦はポーランドが、ウィルフレド・レオンが18得点、ミハウ・クビアクが14得点と続き、ストレート勝ちで銅メダルを手にした。対するフランスはイアルバン・ヌガペトが18得点と奮闘も及ばず。