月バレ!ザ・ワールド/vol.2-ポーランド女子-
- コラム
- 2019.06.18
高さある相手に挑む女子日本代表
その『30得点越え女王』を擁するポーランド女子だが、スマジェクを含め、主力選手たちの身長の高さが特徴だ。キャプテンのアグニェシュカ・コンコレフスカ(身長197センチ)、ポイントゲッターのマグダレナ・スティシアク(身長198センチ)と2メートル手前の選手がズラリ。その相手と対峙する女子日本代表の選手たちは開口一番に、ブロックを脅威にあげた。
「高さがあるチーム。これまでの対戦で、被ブロック数が多かった印象なので、そこに対してどのように修正するかが、自分たちにとっての課題となってくると思います」(黒後愛)
「前回は被ブロックが多かった。また、決定力の高い相手がそろっているので、安易にボールを返してはいけない。攻撃面で工夫できるかをセッターとして考えていきたいです」(佐藤美弥)
また、鍋谷友理枝は相手チームをこのように分析していた。
「それほど変わりなく、メンバーを固定して戦っている印象なので、どこかしら穴は出てくると。そこを自分たちがしっかりと突くようなサーブを打つなどすれば、勝機は見えてくるのではないかと思います」
3度目の正直で、リベンジとなるか。それは同時に、ファイナルラウンドに前進する1勝となることだろう。
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【ネーションズリーグ女子大会 一試合最多得点記録トップ10】※2019年6月13日時点
<得点/選手名(国)/試合/日にち>
・41得点/マルビナ・スマジェク(ポーランド)/3−1vs.ブルガリア/2019年5月28日
・40得点/パオラ・エゴヌ(イタリア)/2−3vs.中国/2019年6月6日
・39得点/マルビナ・スマジェク(ポーランド)/2−3vs.タイ/2018年5月24日
・36得点/シュ・テイ(中国)/3−1vs.オランダ/2018年6月27日
・36得点/ブライエリン・マルティネス(ドミニカ共和国)/3−2vs.タイ/2019年6月5日
・35得点/マルビナ・スマジェク(ポーランド)/3−2vs.中国/2019年5月22日
・35得点/ティヤナ・ボシュコビッチ(セルビア)/2−3vs.オランダ/2018年6月7日
・34得点/シュ・テイ(中国)/2−3vs.ブラジル/2018年6月5日
・34得点/タンダラ・カイシェタ(ブラジル)/3−1vs.韓国/2018年5月29日
・33得点/マルビナ・スマジェク(ポーランド)/3−2vs.日本/2018年6月12日
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著者紹介:GUCII(グッチー/坂口功将)。2016年春入社。月バレ編集部に配属後、本誌で『WORLD VOLLEYBALL NEWSPAPER』、「月バレ.com」では『WEEKLY SERIE A』を担当。昨年、世界選手権の男女両ファイナルを取材した唯一の日本人記者という称号を得る。だが、英語が特に話せるわけではない。