11月16日(土)、島津アリーナ京都(京都府)で第72回全日本高校選手権大会(春高バレー)京都府代表決定戦の最終日が行われた。男子は東山高、女子は京都橘高が出場権を獲得した。
■男子は国体王者・東山高が6大会ぶりの出場権獲得
男子は今年10月の茨城国体で少年の部を制した東山高が、府内のライバル洛南高をストレートで下し、6大会ぶりの春高バレー出場を決めた。試合は序盤からセッターの中島健斗が速いテンポのバレーを展開。エースの髙橋藍を筆頭に、吉村颯太や楠本岳ら2年生たちが得点を重ね、過去5年間、予選決勝で後塵を拝していた洛南高を圧倒した。髙橋は「さらにここからレベルアップして、『東山』の名前を全国に轟かせたい」と意気込みを語った。
対する、昨年度の春高バレー王者の洛南高は、予選で敗退。決勝ではキャプテンの溝井健太や宮坂郁夫ら3年生が奮闘を見せたが、力及ばず涙した。
■女子は名門・京都橘高が力の差を見せて勝利
11大会連続で決勝同一カードとなった女子は、京都橘が府の“絶対女王”の座を譲らず、春高バレーの出場権を獲得した。第1セットから京都橘高はエースの和田由紀子のジャンプサーブを中心に、サーブで攻め立てる。キャプテンの石倉沙姫のスパイクや、古田凪沙のブロックなどで圧倒した。石倉は「(出場権を掴み)ほっとしました」と安堵の表情を浮かべ、「全国では、レフト一本では通用しない。バックアタックも含めた、幅広い攻撃を展開したい」とさらなる成長をにらんだ。
敗れた北嵯峨高はサーブレシーブに苦しんだが、第3セットは京都橘高のマッチポイントから連続得点を重ねるなど、食らいついた。キャプテンの糸井笑美は「粘り強く、みんながレシーブフォローに入る場面もあった。最後まで全員で戦うことができてよかった」と涙を浮かべながら、仲間に感謝した。
なお、最終結果は以下の通り
【男子】
<決勝>
東山高 3(25–20,25–10,25–23)0 洛南高
優 勝:東山高(京都府代表)
準優勝:洛南高
【女子】
<決勝>
京都橘高 3(25–12,25–19,25–23)0 北嵯峨高
優 勝:京都橘高(京都府代表)
準優勝:北嵯峨高