4大会連続全国準Vの駿台学園、東亜学園、東海大菅生が春高へ【春高バレー2022東京都代表決定戦(男子)】
- 2021.11.17
第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)の東京都代表決定戦(男子)が駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場(東京都世田谷区)で11月14日(日)に行われ、駿台学園(12年連続14回目)、東亜学園(17年連続38回目)、東海大菅生(24年ぶり3回目)が本戦出場を決めた
全国大会では2019年度の国体から4大会連続準優勝の駿台学園が、代表決定戦4連覇で春高の切符をつかんだ。決勝は東亜学園と7年連続の対戦。1、2年生主体で臨んだ準決勝(対東海大菅生)とメンバーを5人変え、3年生主体のメンバーで挑んだ。しかし、快勝した準決勝とは打って変わり、第1セットは終盤まで競り合う苦しい展開に。それでも、飯島悠仁(3年)や中島彬(3年)のスパイクでリードを広げ、最後は相手のミスでセットを先取する。第2セットは飯島のサーブから流れを作り、序盤に7連続得点。その後も小用竜生(3年)のクイックやサービスエースなどで得点を重ね、セットを連取した。
インターハイ決勝では先にマッチポイントを握りながら、フルセットの末に鎮西(熊本)に逆転負け。梅川大介監督が「ほんとうに勝ちたいのか」と語る3年生の奮起と、下級生の力の融合で、春高で5年ぶりの優勝を目指す。
駿台学園は春高でのリベンジを誓う
試合後のコメント
駿台学園
武本幹太キャプテン「3年生がもっと頑張らないと勝てないと思いますし、最後は全員が『自分が打ちきる』という気持ちを持たないといけません。全国大会では4大会連続銀メダルで、もう銀メダルはいらないので、最後は金メダルを取って終わりたいです」
佐藤遥斗
「春高に出ることが目標ではないので、ここから練習を突き詰めていきたいと思います。きょうの準決勝は、ディフェンスのミスが少なかったのと、しっかり決めきれた点がよかったです。1年生だった前回の春高では悔しい思いを経験しているので、今回は仲間たちを引っ張れるようにしたい。目標は日本一です」
準決勝で早稲田実との激戦を制した東亜学園
東亜学園
安孫子 陸キャプテン「準決勝でしっかり勝ちきれて、東亜(学園)の伝統をつなげられてよかったです。ただ、相手にブレイクされてから巻き返す力がないと思ったので、レシーブから攻撃につなげられるように練習していきたいです。春高では一戦一戦勝ちきって、センターコートを目指して頑張ります」
都代表最後の1枠をかけて、東海大菅生と早稲田実が対戦。準決勝で東亜学園とフルセットの激闘を繰り広げた早稲田実は、部員数が9名ということもあり、満身創痍ともいえる状態。第1セット序盤にエースの新井琉之介(2年)がベンチに下がってしまう。一方の東海大菅生は、池上十海(3年)がブロックポイントを量産して流れをつかむと、前原蓮(3年)の速い攻撃を中心としたコンビバレーを展開し25-21でセットを先取した。
第2セット、早稲田実は赤坂侑哉(3年)のライトからのスパイクや、コートに戻った新井が奮闘したが、東海大菅生が自分たちのペースで試合を進め、前原のクイックと、馬場快人(3年)の力のあるスパイクを相手コートに突き刺し、25-21でセットを連取。昨年は4位で出場を逃した本戦の切符をつかんだ。
24年ぶりの春高出場を決めた東海大菅生
試合後のコメント
東海大菅生
馬場快人キャプテン
「勝ちたいという強い思いを持ちながら、いつもどおりの雰囲気で試合に臨めた結果、本戦に進むことができてうれしいです。これからもっとレシーブ力を高めて、前原のBクイック以外にも、コンビバレーで点をとれるように練習していきます」
前原 蓮
「(勝つことができて)安心しました。去年代表決定戦で負けた悔しさが糧になって、油断せずに戦うことができたと思います。春高予選に向けて仕上げてきたブロックはよかったですが、サーブレシーブはバタつく場面もあったので、そこを詰めていきたいと思います」
決勝の結果と最終順位は下記の通り。
春高バレー東京都代表決定戦 結果
■準決勝
東亜学園 2-1 早稲田実
(25-21, 17-25, 25-23)
駿台学園 2-0 東海大菅生
(25-12, 25-12)
■決勝
駿台学園 2-0 東亜学園
(25-22, 25-19)
■3位決定戦(開催地代表決定戦)
東海大菅生 2-0 早稲田実
(25-21, 25-21)
優勝 駿台学園
準優勝 東亜学園
3位 東海大菅生
4位 早稲田実
春高バレー本戦は、2022年1月5日(水)から東京体育館(東京都渋谷区)で開催。21年11月28日(日)には組み合わせ抽選会が行われる。