頂点へのストロングポイント インターハイ王者鎮西高が優勝を振り返る【月バレ2021年10月号】
- 2021.12.30
――決勝は何といっても舛本劇場。49得点と大活躍でした
舛本 序盤は会場の雰囲気に慣れず、自分のプレーができないこともありましたが、自分がブロックされても周りがつないでくれたので、とてもうれしかったです。
九冨 全国大会でも通用していて、安定して点を決めてくれました。(舛本)颯真までつなげば点が入る状況をつくってくれたので、自分たちはノビノビとプレーすることができました。
平嶋 自分たちからするといつもどおりの光景というか。エースにボールをつないで決めるのがチームの形なので、決勝でもいつもどおりのプレーができたと思います。
平川 颯真なら決めてくれるという信頼があったので、大事な部分は任せていました。
舛本 みんなに支えてもらいましたが、特に(小手川吟之介)マネジャーの支えが勝利につながったと思います。足がつらないように薬を用意してくれたり、言葉をかけてくれていちばん支えになりました。
(左)九冨鴻三
くとみ・こうざん/3年/セッター、アウトサイドヒッター/身長181cm/最高到達点320cm/第三亀戸中(東京)
★ベスト6に選ばれた頼れるキャプテン。決勝ではブロックで7得点
(右)平川天翔
ひらかわ・てんしょう/2年/セッター、アウトサイドヒッター/身長175cm/最高到達点320cm/長嶺中(熊本)
★九冨とともにツーセッターの一角を担う。小柄だが、スパイク力は抜群
――優勝したとき、疲れはありましたか?
舛本 試合が終わって体力的に限界でしたが、寝たら治りました!
全員 (笑)
――髙木選手は試合後、車いすに乗っていましたが…
髙木 恥ずかしかったですね(笑) 第3セットの途中で足がつって、そこからはよかったんですけど…。試合後はずっとつっていて、熊本に帰って整体に行くまで治らなかったです。
Bチームから一躍優勝メンバーに
――今大会はツーセッターで臨みました。大会直前の変更でしたが、初めて聞いたときはどう感じましたか?
九冨 驚きました。大会3日前に畑野(久雄)監督に言われて、まず(平川)天翔のメンタルが大丈夫かなと思って。それでも、あの大きな舞台で、みんなが自分のやるべきことをできていて、ほんとうにすごいと思いました。
平川 自分は試合の3日前まではBチームでした。新チームになって、Bチームではツーセッターをしていましたが、まさか試合に出ると思っていなかったので、ただただびっくりしました。とりあえず迷惑をかけないことだけを考えていましたね。
九冨 しっかりトスが上がっていました。よく跳んでスパイクも決めてくれていたので、信頼してライトにトスを振ることができました。
荒谷柊馬
あらたに・とうま/1年/ミドルブロッカー/身長189cm/最高到達点318cm/日出中(大分)
★決勝では唯一1年生でスタメン出場。ブロックでチームに貢献
――平川選手は長嶺中(熊本)3年生時にJOC杯で舛本選手の対角としてプレーし、準優勝に導いています。舛本選手には活躍はどう映っていましたか?
舛本 相手の指先を狙うスパイクや、相手がいないところにプッシュするところを尊敬しています。
平川 うれしいです!(笑)