エース舛本の活躍で鎮西が激戦を制す【春高2023】
- 2023.01.07
2023年1月4日(水)~1月8日(日)、東京体育館(渋谷区)で開催中の第75回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)。大会4日目となる7日(土)は男子準決勝が行われ、鎮西(熊本)と東山(京都)が激戦を繰り広げた。
第1セットを東山が先制すると、第2セットはサーブで攻め続けた鎮西が、東山にリズムをつくらせず25-16の大差で取り戻す。1-1で迎えた第3セット、鎮西リードの場面から、東山#2麻野堅斗が、レフト側に移動しながらサウスポーを生かしたワンレグを見せると、#3尾藤大輝が逆サイドで得点を決めるなど3点連続獲得で8-7と逆転。しかし、鎮西はリズムを崩さない。今大会、鎮西エース#3舛本とともにチームの得点源となっている#6井坂太郎のスパイクで流れを切ると、#1平田悠真のライトからのバックアタック、#3舛本のレフト攻撃、#5荒谷柊馬のクイックなど、セッター#4平川天翔は多彩に攻撃を組み立て、4連続ポイント。そのまま逃げ切って決勝戦進出に王手をかけた。
勢いに乗る鎮西だが、東山も負けていない。背水の陣で挑む第4セットは、東山セッター#7當麻理人が勝負強さを見せる。#3尾藤を中心に攻撃を組み立てる中で、効果的に#2麻野の速い攻撃や移動攻撃を使用。さらに、攻撃陣2人を鎮西ブロック陣が意識し始めると、今度は#2麻野を動かして、#4花村知哉にトスアップするなどブロックを翻弄する。多彩なトス回しでリズムに乗った東山は、そのままの鎮西を振り切ってセットポイントを獲得。勝負はフルセットにもつれ込んだ。
2-2で迎えた最終セット。鎮西は#3舛本が、東山は#3尾藤が中心となり両エースの打ち合いに。鎮西は確実で粘り強いレシーブで、東山はコンビネーションを交えてブロックを振っていく独自の展開でエースをサポート。一進一退の緊張あるゲームが続く。
10-10の場面で、東山#3尾藤のバックアタックがアウト。東山の松永理生監督がタイムアウトで選手を鼓舞するが、その直後、鎮西#3舛本が放った強烈なサービスエースが空気を変えた。勝機と読んだ鎮西は#3舛本にボールを集め、#3舛本はチームの期待に応えてバックからスパイクを浴びせる活躍で14-10とマッチポイントをつかむ。そして、最後は#3舛本が打ったバックアタックを東山のブロックが吸い込み、リバウンドを上げるが、ネット際に上がったボールを鎮西が押し勝ってゲームセット。鎮西が3-2の激闘を制して決勝戦に駒を進めた。
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