身長207㎝の麻野らがトップ【男子チームのイチオシ選手が選ぶ「すごいと思う選手」(ブロック&レシーブ&トス編)】
- 2023.01.03
第75回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春の高校バレー)が1月4日(水)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。男子各チームが選ぶイチオシ選手に「高校生ですごいと思う選手は?」というアンケートを実施。ブロック、レシーブ、トスの3項目から、注目選手をチェックしよう
ブロック部門
1位(22票)
麻野堅斗(東山高)
あさの・けんと/3年/身長207㎝/最高到達点342㎝/昇陽中(大阪)出身/ミドルブロッカー
今季高校生では唯一の日本代表に選出。日本代表合宿を経て、ブロックの移動の速さを磨いた。目指すはインターハイに続く全国二冠
主な選出理由
「高校生とは思えない圧倒的な高さがある」(佐藤 響/岡山東商高[岡山])
「反応が早く、手が前に出て完成している時間が長いから」(藤本俊介/坂出工高[香川])
「身長2mを超える身長で動きも早く、まさに壁そのもの」(小手川吟之介/鎮西高[熊本])
異次元の高さで相手にプレッシャーを与える#2麻野
2位タイ(4票)
小田周平(習志野高[千葉])
おだ・しゅうへい/3年/身長196㎝/最高到達点338㎝/打瀬中(千葉)出身/ミドルブロッカー
昨年度からレギュラーを務め、今季は絶対的な存在に。高さを生かしたブロックと、サウスポーから打ち込むクイックも魅力
主な選出理由
「去年の春高から活躍していたから」(ローゼンマーク有廉ジュニア/土浦日大高[茨城])
「動画を見たときにすごくきれいなブロックをしていた」(秦 健太郎/昇陽高[大阪①])
秋本悠月(駿台学園高[東京①])
あきもと・ゆづき/2年/身長191㎝/最高到達点330㎝/サレジオ中(東京)出身/ミドルブロッカー
1年生時から名門のレギュラーを務め、昨年は第14回アジアU18(ユース)男子選手権大会でも不動の存在に。多彩な攻撃も持ち味
主な選出理由
「高さと堅さのあるブロックだから」(小田周平/習志野高)
「ミスが少なく、必要なところでしっかりと当たり前のことをする、目標にしているミドルブロッカー」(松山鼓太郎/慶應義塾高[神奈川①])
レシーブ部門
1位(15票)
土井柊汰(東福岡高[福岡])
どい・しゅうた/3年/身長173㎝/最高到達点305㎝/春日南中(福岡)出身/リベロ
安定したサーブレシーブで多彩な攻撃の起点に。準優勝した昨夏のインターハイでは、リベロ優秀選手を獲得した。キャプテンとしても仲間を鼓舞
主な選出理由
「柔らかいレシーブから出るボールは、とても素敵だと思います」(三杉 遥/近江高[滋賀])
「声かけ、レシーブが上手。理想のリベロだと思った」(秦 健太郎/昇陽高)
「反応の速さとディグの精度が圧倒的で憧れます」(小手川吟之介/鎮西高)
今季からレギュラーに定着した土井
2位(9票)
伊東昌輝(日本航空高[山梨])
いとう・あきら/3年/身長170㎝/最高到達点292㎝/安田学園中(東京)出身/リベロ
昨年度春高優勝を経験した守護神。同大会でも見せた持ち味のディグでチームのピンチを救う。今季はキャプテンとしてもチームをけん引
主な選出理由
「練習試合で、ディグをしてボールが落ちなかった」(中村來太郎/山形中央高[山形])
「球際の強さ、勘のよさ、二段トスの正確さ」(安食浩士/東北高[宮城])
3位タイ(5票)
小手川吟之介(鎮西高)
こてがわ・ぎんのすけ/3年/身長173㎝/最高到達点305㎝/阿蘇中(熊本)出身/リベロ
今季からレギュラーに定着。昨年の国体では安定した守りを見せ、優勝に貢献した。ムードメーカーとして明るくチームを盛り上げる
主な選出理由
「どんなボールにも必死に追いかけ、繰り出されるスーパーレシーブ」(折口天明/都城工高[宮崎])
布台 聖(駿台学園高)
ふだい・しょう/3年/身長161㎝/最高到達点280㎝/サレジオ中出身/リベロ
組織力の高い守りを形成する守護神。昨年度からレギュラーを務め、声でもチームを引っ張る
主な選出理由
「打っても打っても拾ってくる。守備範囲が広くて、なかなか決まらない」(德留巧大/松本国際高[長野])
トス部門
1位(15票)
當麻理人(東山高)
とうま・りひと/3年/身長177㎝/最高到達点320㎝/昇陽中出身/セッター
昇陽中3年生時に全日本中学生選抜に選ばれ、東山高では2年生時からレギュラー。今季はインターハイで日本一に導き、ベスト6に選ばれた
主な選出理由
「どんな状況からでもまったく同じトスを上げてくる。サーブで乱して、2本目で攻撃につなげてくる」(德留巧大/松本国際高)
「どんなところからでも上げられるトスの精度がすごい」(麻野堅斗/東山高)
「どこからでも正確で早いトスを上げられるから」(脇田孝太郎/崇德高[広島])
多彩な攻撃を組み立てる當麻
2位(9票)
石川愛礼(一関修紅高[岩手])
いしかわ・あれい/3年/身長177㎝/最高到達点319㎝/金ケ崎中(岩手)出身/セッター
金ケ崎中3年生時に當麻とともに全中選抜に選出。一関修紅高ではコンビバレーの軸を担い、2、3年生時に全国大会に出場に導く
主な選出理由
「二段トスの精度がすごい」(吉田竜也/駿台学園高)
「ストレートまで伸びるトスと正確性、組み立て」(小田周平/習志野高)
3位(3票)
小金 葉(松本国際高)
こがね・よう/3年/身長176㎝/最高到達点310㎝/渕江中(東京)出身/セッター
今季、リベロからセッターに転向し、早い攻撃を組み立てる司令塔。インターハイ、国体ではベスト4入り
主な選出理由
「あの早い攻撃にミスなく合わせているから」(塙 大輝/清風高[大阪②])
文/田中風太
写真/山岡邦彦、編集部
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