■女子／上位校は実力伯仲で、激戦は必死。ヒロインたちの競演を見逃すな   上位の成績を上げると予想されるのは、金蘭会（大阪）、東九州龍谷（大分）、下北沢成徳（東京）、古川学園（宮城）らだが、いずれも優勝できる力を持ち合わせている。 今年１月の春高を制した金蘭会は各学年に全日本ユース経験者をそろえ、さらに選手層が分厚くなった印象。前回大会は早期敗退を喫し、リベンジに燃える。初戦の相手は岡崎学園（愛知）で、今年３月の全国私学大会ではベスト４入りと力のある相手。同じ第12組には、名門・九州文化学園（長崎）や伊勢原（神奈川）の名前があり、大会序盤から予断は許されない。 東九州龍谷は全日本ジュニア経験者がチームの主軸を担い、目指すは大会２連覇。鋭いアタックが魅力の平山詩嫣や、高身長の荒木彩花らミドルブロッカー陣が存在感を放つ。初戦の相手は氷上（兵庫）で、準優勝に輝いた今年の春高の初戦と同じカード。弾みをつけられるか。 下北沢成徳は、高校生世代を代表するヒロイン、石川真佑に注目。インターハイでは１年生時に優勝、昨年は悔しい結果に終わり、３度目の夏に意気揚々と臨む。力強いスパイクを武器に勝負どころで得点を重ね、その一方でチームメイトたちもメキメキと力をつけており、総合力の高さが伺える。 その下北沢成徳と初戦で対戦する城南（徳島）は、一昨年にベスト８、昨年はベスト４、とインターハイの舞台でセンセーショナルな戦いを見せてきた。いずれの年も初戦敗退から勝ち上がってきたことから、今年も最初こそ苦戦が予想される反面、そこからが勝負の始まり…、なんて見方も。 また、古川学園も同じ第２組に名を連ねる。鴫原ひなたや吉田あゆみの両エースは１年生時からコートに立ち、いよいよ最終学年に。全国私学大会決勝では金蘭会と競り合う場面も見られ、インターハイでの頂点獲得を狙う。初戦は富山一（富山）との対戦だ。 ほかにも、前年度準優勝校の誠英（山口）、八王子実践（東京）や就実（岡山）といった伝統校の戦いも見逃せない。 なお、20年ぶりの出場となる青森西（青森）は、元全日本女子監督の葛和伸元氏が指揮する日本航空（山梨）と、初出場の岐阜一（岐阜）は鹿児島南（鹿児島）と初戦を戦う。