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【四国インターハイ2022】鎮西と東福岡が準決勝でみたび激突 燃える両エース【バレー】
- 2022.08.07
令和4年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ)男子は8月6日(土)に大会4日目を迎え、香川県内の2会場(丸亀市民体育館、善通寺市民体育館)で決勝トーナメント3、4回戦を行った。準決勝で対戦する鎮西(熊本)と東福岡(福岡)は、この2年間で3度目の対戦。両エースの思いに迫る
わかっていても止められない。昨年度王者として、今大会誰よりも警戒される中で得点を重ね、鎮西の舛本はエースとしての役割を果たしてきた。
鎮西のエースとしてチームを引っ張る舛本
府予選、近畿大会で初優勝し、畑野久雄監督が「いちばん危ないかな、と思いましたが、初出場初優勝はさせたくない」と語る3回戦の昇陽(大阪)戦。舛本のエースの血が騒いだ。「JOC杯(全国都道府県対抗中学大会)のときに決勝で(相手エースの秦健太郎がいる)大阪(北選抜)に負けていたので。絶対にそのリベンジをしてやろうと思いました」。
高さのある3枚ブロックでプレッシャーをかけてくる相手に対し、クロスへ、ストレートへ、と最高到達点340 ㎝の高い打点から打ち分けた。第1、第2セットともに先にセットポイントを握られたが、マークが集まる中でバックアタックを決めてジュースに。最後までスパイクを打ちまくり、接戦を勝ちきった。そして、準々決勝の開智(和歌山)戦ではストレート勝ち。連覇へ一歩近づいた。
昇陽戦以上の徹底マークが予想されるのが、準決勝の相手である東福岡だ。昨年のインターハイ準決勝、今年の九州大会決勝で対戦し、いずれも勝利した。だが、高さのあるブロックと、執念で拾うレシーブに、舛本はただならぬ圧を感じていた。
「九州大会では、たぶんこれまででいちばんしつこくマークされたと思います。バックアタックではいつも打つコースがブロックで閉められていて、逆の方向に打てばリベロがいました。対角の(井坂)太郎が決めてくれたから勝てたと思います」
昨年度からそのほとんどのトスを打ち切ってきたが、昇陽戦では前衛後衛問わず託されるなど、今大会ではその比重はかなり大きくなっている。舛本は「まあ、楽しいので。全然大丈夫です」と笑うが、最終日は最大で1日8セット。昨夏も経験しているとはいえ、九州大会のように、トスを散らして戦う必要もありそうだ。
九州のライバルとの3度目の対戦に向け、エースは「九州大会で勝ったとはいえ、ほんとうに負ける寸前で。勝てたのはよかったんですけど、実力は相手のほうが上なので、頑張るしかないです。いろんな人から常に二連覇してください、っていう言葉を必ずかけられるので、自分たちもその気持ちはあります」と意気込んだ。